Altair Student Editionは、構造解析や流体解析、データ分析、機械学習、AIなどを学ぶ学生が、Altairのソフトウェアを無料で利用できる学生向けライセンスです。
公式ページでは、Student Editionバンドルに40以上のソフトウェアが含まれ、現在教育機関に在籍している学生が、自分のWindowsパソコンへ無料でインストールできると案内されています。
ただし、学校から割り当てられたメールアドレスによる学生認証が原則として必要です。また、ライセンスは永久に有効なものではなく、取得後12か月間有効で、在学中は卒業まで更新できる仕組みです。
この記事で分かること
- Altair Student Editionを無料で利用できる学生の条件
- Student Editionに含まれるソフトウェアと主な分野
- 学校のメールアドレスを使った学生認証の流れ
- Altair Oneでライセンスキーを取得する方法
- 12か月の有効期間と卒業までの更新条件
- 商用利用禁止や製品ごとの機能制限
- 対応OSとパソコンを選ぶときの注意点
Altair Student Editionの基本情報
| 制度名 | Altair Student Edition |
|---|---|
| 料金 | 対象学生は無料 |
| 対象者 | 現在教育機関に在籍している学生 |
| 主な認証方法 | 教育機関から割り当てられたメールアドレスによるAltair One登録・資格確認 |
| 収録内容 | Altair Student Editionバンドルに含まれる40以上のソフトウェア |
| ライセンス | 1年間のノードロックライセンス |
| 有効期間 | 取得後12か月間。在学中は卒業まで更新可能 |
| 用途 | 自習などの非商用用途 |
| 対応プラットフォーム | Windows |
| 申込方法 | オンラインのみ |
| 公式ページ | Altair Student Edition公式ページ |
Student Editionは、学生本人のパソコンで学習や自習に利用するためのライセンスです。大学が所有する演習室のパソコンなどで利用するアカデミック版や、企業が使用するプロフェッショナル版とは条件が異なります。
Altair Student Editionとは
Altair Student Editionは、工学シミュレーション、データ分析、AI、工業デザイン、電子設計などを学ぶ学生向けに提供されている無料のソフトウェアバンドルです。
特定のソフトウェア1本だけを無料にする制度ではなく、Student Editionバンドルの対象となっている40以上のソフトウェアから、学習目的に合う製品を選んでダウンロードできます。
複数の製品へアクセスするためのライセンスキーを取得できるため、例えば構造解析だけでなく、流体解析、電磁界解析、制御、データ分析など、複数の分野を横断して学びたい学生にも利用しやすい制度です。
学生版の料金と対象者
現在教育機関に在籍している学生が対象
公式ページでは、Student Editionの使用者を「現在教育機関に在籍している学生」としています。
大学生だけに限定した表現ではありませんが、登録時には教育機関から割り当てられたメールアドレスを使用し、学校との在籍関係を確認できることが重要です。
学生本人のパソコンへ無料でインストールできる
対象学生は、Student Editionバンドルのソフトウェアを学生本人のパソコンへ無料でインストールできます。
ただし、大学所有の共用パソコンへ導入する制度ではありません。大学や学校が管理するパソコンで授業、研究、演習に利用する場合は、教育機関向けのアカデミックライセンスを確認する必要があります。
自習などの非商用用途に限定される
Student Editionは、授業の予習・復習、個人学習、操作練習、作品制作、技術習得などの非商用用途を前提としています。
企業の業務、アルバイト先から依頼された制作、受託解析、販売する製品の設計など、対価を得る商用目的には利用できません。
40以上の収録ソフトと主な分野
Altair Student Editionバンドルには、40以上のソフトウェアが含まれています。公式ページで案内されている主な製品分野は次のとおりです。
- 構造解析・最適化・マルチフィジックス
- 流体解析・熱解析・CFD
- 電磁界解析
- 電子設計自動化(EDA)
- 機構解析・運動力学
- 工業デザイン・レンダリング
- 鋳造、プレス、押出、射出成形などの生産技術
- システムモデリング・制御・ロボット工学
- データサイエンス・機械学習・人工知能
- IoT関連分野
構造解析・流体解析で使われる代表的な製品
公式の学生向け案内では、構造解析や最適化に関係するツールとして、HyperMesh、HyperView、OptiStruct、Radioss、SimLabなどが紹介されています。
流体・熱・CFD分野では、HyperMesh、HyperView、AcuSolve、OptiStructなどが案内されています。
電磁界・電子設計に関係する製品
電磁界分野ではFekoやFlux、電子設計自動化分野ではPSIMやPollExなどが学生向けページで紹介されています。
制御・ロボット工学やデータ分析に関係する製品
モデルベース開発、制御、ロボット工学ではTwin Activate、Compose、Embedなどが案内されています。
データサイエンス、機械学習、AI分野では、AI Studio、Analytics Workbench、SLC、Knowledge Studio、Monarchなどが紹介されています。
Altair Student Editionでできること
授業で学んだ解析方法を自分のパソコンで試す
構造力学、材料力学、流体力学、熱力学、制御工学、データ分析などの授業で学んだ考え方を、実際のソフトウェアで試す用途に使えます。
学校の演習室を利用できない時間でも、自分のパソコンでモデル作成や解析操作を練習できる点がメリットです。
卒業研究や自主学習に必要な操作を練習する
卒業研究や研究室でAltair製品を使う予定がある場合、基本操作、モデル作成、解析条件の設定、結果の可視化などを事前に練習できます。
ただし、研究での具体的な利用可否は研究内容や所属機関のライセンス条件にも関係します。指導教員や学校の担当者にも確認してください。
複数の工学分野を横断して学ぶ
Student Editionには複数分野の製品が含まれるため、構造解析と流体解析、設計とレンダリング、制御とデータ分析などを組み合わせて学ぶこともできます。
どの製品を使えばよいか分からない場合は、先に学びたい分野や授業で指定された製品を確認してからインストールすると、不要なダウンロードを減らせます。
学生用メールアドレスが必要な理由
Altair OneへStudentとして登録するときは、原則として教育機関から割り当てられたメールアドレスを使用します。
Altair Oneはメールアドレスのドメインから学校を認識し、登録者が教育機関に所属していることを確認します。
例えば、学校が学生向けに発行している「大学名や学校名を含むメールアドレス」を使用します。一般のフリーメールだけでは、学生資格を確認できない可能性があります。
学校が自動認識されない場合
メールドメインから学校を自動認識できない場合や、同じドメインが複数の学校に関連付けられている場合は、候補から学校を選択するよう求められることがあります。
学校が一覧にない場合は、「Not Listed?」から学校情報を手動で追加する手続きが案内されています。
Altair Oneの登録と学生認証の手順
- Altair Oneの登録ページを開く。
- 教育機関から割り当てられた学生用メールアドレスを入力する。
- 利用区分で「Student」を選択する。
- 氏名、学校などの必要情報を入力する。
- 登録したメールアドレスに届く確認コードを入力する。
- Altair Oneアカウントの作成と資格確認を完了する。
登録後すぐにライセンスキーが表示されない場合は、資格確認が保留になっている可能性があります。
公式ページでは、「pending verification」と表示された場合、資格情報の承認通知を待ち、目安として2~3営業日後にもう一度手続きを進めるよう案内されています。
Student Editionライセンスキーの取得方法
学生認証が完了したら、Altair OneのマーケットプレイスからStudent Editionのライセンスキーを取得します。
- Altair Oneへログインする。
- Altair Marketplaceを開く。
- 「Altair Student Edition」のカードを選択する。
- 右側のパネルにある「Licensing」タブを開く。
- 「Student Edition License」を選択する。
- 表示された固有のライセンスアクティベーションキーを控える。
アクティベーションキーは、ダウンロードしたソフトウェアを最初に有効化するときに使用します。第三者へ共有せず、自分で管理してください。
ダウンロード・インストール・アクティベーションの流れ
1.Student Edition Bundleを選ぶ
Altair Marketplaceを開き、製品の絞り込み項目で「Student Edition Bundle」が選択されていることを確認します。
この絞り込みを行うことで、現在Student Editionの対象になっている製品を確認できます。
2.利用するソフトウェアをダウンロードする
40以上の対象ソフトウェアから必要な製品を選び、インストーラーをダウンロードします。
すべての製品を一度にインストールする必要はありません。授業、研究、自主学習で使用する製品から導入するのが現実的です。
3.Windowsパソコンへインストールする
ダウンロードした実行ファイルを開き、インストールウィザードの案内に従ってインストールします。
必要な空き容量や関連コンポーネントは製品によって異なるため、インストール前に各製品のシステム要件を確認してください。
4.ライセンスキーでアクティベートする
Altair License Utilityを開き、Altair Oneで取得したアクティベーションキーを入力してライセンスを有効化します。
公式ページでは、Student Editionバンドルから初めてソフトウェアをダウンロードしてインストールするときに、このアクティベーション作業を行うよう案内されています。
12か月の有効期間と卒業までの更新
Student Editionのライセンスは、取得後12か月間有効です。
一度登録すれば永久に無料で利用できるライセンスではありません。有効期間が終了した後も学生として在籍している場合は、資格を再確認して更新する必要があります。
公式ページでは、ライセンスは卒業まで更新可能と案内されています。つまり、在学中で学生資格を確認できる間は、12か月単位で更新できる制度です。
卒業後も無条件で更新できるという案内ではないため、卒業予定日が近い場合は、有効期限と利用予定を確認しておきましょう。
商用利用できない点に注意
Altair Student Editionは、商用目的では利用できません。
授業、自習、操作練習、個人的な作品制作などに使用することはできますが、次のような用途には使用しないでください。
- 企業や事業者の業務で行う設計・解析
- アルバイト先から依頼された業務
- 報酬を受け取る受託解析やデータ分析
- 販売する製品やサービスの開発
- 有料で納品する図面、解析結果、データ、作品の制作
学生であっても、利用目的が商用であればStudent Editionの対象用途にはなりません。判断が難しい場合は、作業を始める前にAltairまたは学校の担当者へ確認してください。
製品ごとに異なる機能・モデルサイズ制限
Student Editionに40以上のソフトウェアが含まれていても、すべての製品をプロフェッショナル版と同じ条件で利用できるわけではありません。
公式ページでは、多くの製品に大きな制限はない一方で、一部製品には次のような制限があると案内されています。
- 解析できる節点数やモデルサイズの上限
- 並列計算で利用できるCPUコア数の上限
- 扱える粒子数の上限
- インポート・エクスポート形式の制限
- エクスポートできる行数やデータ件数の上限
- 一部モジュールや連成機能の利用制限
- コマンドラインやバッチ処理に関する制限
制限内容は製品ごとに異なります。大規模な解析、研究用モデル、外部ソフトとのデータ交換を予定している場合は、使用する製品のStudent Edition制限を個別に確認してください。
対応OSとパソコン選びの注意点
Student EditionはWindows向け
公式のエディション比較では、Student Editionの構成はWindows向けと案内されています。
MacやLinuxへStudent Editionを直接インストールできるとは、公式根拠が確認できていません。Macを使用している学生は、利用予定製品の最新対応状況を必ず確認してください。
必要スペックは製品ごとに異なる
構造解析、流体解析、レンダリング、AI、データ分析では、必要になるCPU、メモリ、GPU、ストレージ容量が異なります。
Student Edition全製品に共通する1つの推奨スペックは確認できないため、先に利用する製品を決め、その製品の最新システム要件を基準にパソコンを選びましょう。
理系学生向けパソコン全体の選び方は、次の記事も参考にしてください。
大学メールがない場合の対応
Altairの公式FAQでは、学校が学生用メールアドレスを発行していない場合、学生本人がStudent Editionの無料ライセンスを直接取得することはできないと案内されています。
まずは学校に、学生用メールアドレスを発行できないか確認してください。
学校メールを発行できない場合は、指導教員や学校の担当者からAltairのアカデミックプログラム担当へ相談し、教育機関向けのアカデミックライセンスを検討する方法が案内されています。
個人のフリーメールを学校メールとして登録したり、別の学校のメールアドレスを使用したりしないでください。
Student Editionと他のライセンスの違い
| 種類 | 主な利用者 | 主な用途 | 導入先 |
|---|---|---|---|
| Student Edition | 現在教育機関に在籍している学生 | 自習などの非商用利用 | 学生本人のWindowsパソコン |
| アカデミック版 | 大学、専門学校、高専などの教育機関 | 授業、プロジェクト学習、論文制作、公開研究など | 大学・学校が所有するパソコン |
| プロフェッショナル版 | 企業、政府機関、商業研究開発 | 商用利用 | 企業などが管理するパソコン |
| パーソナル版 | 一般利用者 | 学習や認定資格などの非商用利用 | 個人のWindowsパソコン |
学生が自分のパソコンで学習する場合はStudent Editionが候補になります。
学校の演習室や研究室で複数の学生が使用する場合は、Student Editionではなく、教育機関向けのアカデミック版が適している可能性があります。
申し込む前に確認すること
- 現在、対象となる教育機関に在籍しているか
- 学校から学生用メールアドレスが発行されているか
- 利用目的が自習などの非商用用途か
- 使いたい製品が現在のStudent Edition Bundleに含まれているか
- 製品ごとの機能制限で目的の解析や作業ができるか
- 使用中のWindowsパソコンが製品のシステム要件を満たしているか
- ストレージにインストール用の空き容量があるか
- 学校や研究室から別のライセンス利用を指定されていないか
よくある質問
Altair Student Editionは本当に無料ですか?
現在教育機関に在籍し、学生資格の確認を完了した対象学生は、Student Editionバンドルを無料で利用できます。ただし、自習などの非商用用途に限定されます。
大学生以外も利用できますか?
公式ページでは、対象者を「現在教育機関に在籍している学生」としています。学校メールによる認証が必要になるため、自分の学校とメールアドレスが登録対象になるか、Altair Oneで確認してください。
学校のメールアドレスは必須ですか?
原則として、教育機関から割り当てられたメールアドレスを使用します。学校が学生用メールアドレスを発行していない場合、学生本人が無料ライセンスを直接取得することはできないと公式FAQに記載されています。
登録したらすぐに使えますか?
資格が自動確認されれば手続きを進められます。資格確認が保留になり「pending verification」と表示された場合は、承認通知を待つ必要があります。公式案内の2~3営業日は目安であり、完了を保証する期間ではありません。
ライセンスはいつまで使えますか?
ライセンスは取得後12か月間有効です。在学中は卒業まで更新可能と案内されています。
卒業後も無料で更新できますか?
公式ページは「卒業まで更新可能」と案内しています。卒業後もStudent Editionを無条件で更新できるという意味ではありません。
MacやLinuxでも利用できますか?
公式のエディション比較では、Student EditionはWindows向けです。MacやLinuxで利用できると公式確認できていないため、利用予定製品の最新対応環境を確認してください。
40以上のソフトをすべて無制限で使えますか?
すべての製品が無制限というわけではありません。一部製品には、節点数、モデルサイズ、CPUコア数、粒子数、エクスポート件数などの制限があります。
アルバイトや受託業務に使用できますか?
Student Editionは商用利用できません。報酬を受け取る業務、企業の仕事、販売目的の設計・解析には使用しないでください。
分からないことを電話やメールで質問できますか?
Student Editionについては、電話やメールによる製品サポートではなく、Altair Communityの利用が案内されています。
パソコンを買い替えた場合はどうなりますか?
Student Editionはノードロックライセンスとして案内されています。パソコン変更時の最新手続きはこの記事では確認できていないため、変更前にAltairの公式案内またはコミュニティを確認してください。
まとめ
Altair Student Editionは、現在教育機関に在籍している学生が、構造解析、流体解析、電磁界、制御、データ分析、機械学習、AIなどに関係する40以上のソフトウェアを無料で利用できる制度です。
利用するには、原則として学校から割り当てられたメールアドレスでAltair Oneへ登録し、学生資格の確認を完了する必要があります。
ライセンスは取得後12か月間有効で、在学中は卒業まで更新できます。ただし、商用利用は禁止されており、一部製品にはモデルサイズや機能などの制限があります。
最初に使いたい製品と必要な機能を決め、現在の収録状況、製品別制限、Windowsの対応状況、パソコン要件を公式ページで確認してから申し込みましょう。
公式情報・申込ページ
公式情報確認日:2026年7月29日







