JetBrains Student Packは、対象となる学生がIntelliJ IDEAやPyCharmなどの開発環境を無料で利用できる学生向け制度です。
プログラミングの授業、研究、個人学習、ポートフォリオ制作などで、JetBrainsの開発ツールを使いたい学生に向いています。
ただし、学生であれば誰でも無条件で利用できるわけではありません。認定教育機関の全日制課程に在籍していることや、学生認証を行うことが必要です。また、無料教育ライセンスは、アルバイトやインターンシップなどの商用プロジェクトには利用できません。
この記事では、2026年7月29日時点のJetBrains公式情報を基に、対象者、利用できるIDE、学生認証、申請方法、毎年の更新、利用制限を整理します。制度や対象製品は変更される可能性があるため、申請時には公式ページの最新表示も確認してください。
この記事で分かること
- JetBrains Student Packを無料で利用できる学生の条件
- Student Packで利用できるIDEと学習サービス
- 大学メール、ISIC・ITIC、GitHubを使った学生認証
- 申請から利用開始までの基本的な流れ
- 在学中にライセンスを毎年更新する方法
- アルバイトやインターンシップで利用できない理由
- 複数のパソコンへインストールするときの注意点
- 卒業後に利用できる割引制度
JetBrains Student Packの基本情報
| 制度名 | JetBrains Student Pack |
|---|---|
| 主な特典 | 対象学生はStudent Pack対象のJetBrains IDEなどを無料で利用可能 |
| 主な対象者 | 1年以上の全日制課程を履修する、認定教育機関の学生 |
| 学生認証 | 教育機関のメールアドレス、ISIC・ITIC、GitHub Student Developer Pack |
| ライセンス期間 | 1年間。在学条件を満たす場合は1年単位で更新可能 |
| 利用目的 | 教育目的かつ非商用利用 |
| 複数端末 | ライセンス所有者本人は複数のコンピューターで利用可能 |
| 申請方法 | JetBrains公式ページからオンライン申請 |
| 公式確認日 | 2026年7月29日 |
JetBrains Student Packとは
JetBrains Student Packは、プログラミングを学ぶ学生向けに、JetBrainsの開発ツールや学習機能を無料で提供する制度です。
一般向けの無料版では利用できる機能が限られる場合がありますが、Student Packでは学生認証を行うことで、対象となるJetBrains IDEを学習用途で利用できます。
公式ページでは、Student Packに10種類のJetBrains IDEと、JetBrains Academyの学生向け学習機能が含まれると案内されています。
無料で利用できるのは、学生としての条件を満たしている期間です。手続き不要で永久に利用できるライセンスではなく、1年ごとに更新が必要です。
無料で利用できる対象者
JetBrainsの公式FAQでは、認定教育機関に所属する学生と教職員が無料教育ライセンスへ申し込めると案内されています。
学生の場合は、次の条件を満たす必要があります。
- JetBrainsが対象とする認定教育機関に在籍している
- 1年以上の教育プログラムに在籍している
- 全日制の課程を履修している
- 学生であることを所定の方法で証明できる
大学生や大学院生であっても、在籍する課程や学生認証の状況によっては承認されない場合があります。
短期間のオンライン講座、ブートキャンプ、トレーニングコースなどは、通常のStudent Packと同じ条件では対象にならないことがあります。自分の課程が対象か判断できない場合は、申請前にJetBrainsの公式FAQを確認してください。
Student Packで使えるIDEとサービス
2026年7月29日時点のJetBrains公式Student Packページでは、次の10種類のIDEが掲載されています。
- IntelliJ IDEA
- PyCharm
- GoLand
- PhpStorm
- CLion
- WebStorm
- RustRover
- Rider
- RubyMine
- DataGrip
Java、Python、Go、PHP、C・C++、JavaScript、Rust、C#・.NET、Ruby、SQLなど、学習する言語や開発分野に合わせてIDEを選べます。
Student Packでは、IDEだけでなく、JetBrains Academyのハンズオン形式の学習機能も案内されています。
JetBrains AIに関する試用特典が表示される場合もありますが、対象者、機能、試用期間などは変更される可能性があります。本記事では正確な無料期間を固定せず、申請時の公式表示を確認する前提としています。
学生認証に使える方法
JetBrains Student Packの申請では、学生であることを確認するための認証が必要です。
公式ページでは、主に次の方法が案内されています。
教育機関のメールアドレス
大学や学校から発行された教育機関のメールアドレスを使って申請する方法です。
学校のメールアドレスを持っていても、すべてのドメインが自動的に承認されるとは限りません。認証に失敗した場合は、別の認証方法やJetBrains公式サポートの案内を確認してください。
ISIC・ITIC
国際学生証のISIC、または国際教員証のITICを利用して認証する方法です。
申請画面で、カードに関する必要情報を入力して手続きを進めます。
GitHub Student Developer Pack
GitHub Student Developer Packの認証済みアカウントを持っている場合は、GitHubアカウントを連携して申請できます。
JetBrains Student PackとGitHub Student Developer Packは別の制度です。GitHubによる認証は、JetBrains Student Packを取得するための認証方法の一つとして利用します。
申請から利用開始までの流れ
申請から利用開始までの基本的な流れは次のとおりです。
- JetBrains Student Packの公式ページを開く
- 申請ボタンからJetBrains Accountへログインまたは新規登録する
- 教育機関のメールアドレス、ISIC・ITIC、GitHubのいずれかで学生認証を行う
- 必要事項を入力して申請する
- 承認後、JetBrains Accountで利用できるライセンスを確認する
- 使用したいIDEをダウンロードしてインストールする
- JetBrains Accountでライセンスを有効化する
申請方法や確認項目は変更される場合があります。画面上に追加の確認や書類提出が表示された場合は、公式画面の案内に従ってください。
審査や認証にかかる時間は、申請方法や状況によって異なります。本記事では、承認までの時間を断定していません。
在学中の毎年の更新方法
無料教育ライセンスは、取得後に永久に使えるライセンスではありません。有効期間は1年間です。
引き続き対象となる全日制教育課程へ在籍している場合は、無料ライセンスをもう1年更新できます。
更新手続きには、次のいずれかを利用します。
- JetBrains Accountに表示される更新専用リンク
- 有効期限の約2週間前に届く自動案内メールのリンク
更新時には、学生としての条件を再度確認されることがあります。
有効期限が近づいたら、JetBrains Accountに登録しているメールアドレスが利用可能か、案内メールが迷惑メールフォルダへ入っていないかも確認してください。
教育目的・非商用利用の制限
JetBrainsの無料教育ライセンスは、非商用の教育目的に限定されています。
授業、課題、個人学習、研究、学習用の個人プロジェクトなどには利用できますが、次のような用途には利用できません。
- アルバイト先の業務プロジェクト
- 企業でのインターンシップ業務
- 企業の製品や社内システムの開発
- 報酬を受け取るフリーランス案件
- その他の商用目的の開発
学生本人が利用する場合でも、プロジェクトの目的が商用であれば、無料教育ライセンスの対象外です。
企業の業務で使用する場合は、勤務先に法人向けライセンスを用意してもらう必要があります。個人で商用案件を行う場合は、商用利用に対応した個人用サブスクリプションを検討してください。
複数のパソコンで利用するときの注意点
JetBrainsの公式FAQでは、無料教育ライセンスを複数のコンピューターで利用できると案内されています。
例えば、自宅のノートパソコンと学校のパソコンへIDEをインストールし、同じライセンスで有効化できます。
ただし、ライセンスは学生本人に付与される個人用ライセンスです。複数人で共用するライセンスではありません。
学校や共有スペースのパソコンで利用する場合は、次の点に注意してください。
- JetBrains Accountをログインしたままにしない
- 他の利用者にアカウント情報を共有しない
- パスワードやライセンス情報をブラウザへ保存しない
- 利用後はアカウントからログアウトする
利用できる端末数や同時使用に関する詳細な条件は、JetBrainsの最新のライセンス規約も確認してください。
卒業後のライセンスと割引
卒業や在籍条件の終了によって教育ライセンスを更新できなくなった場合、Student Packを無料のまま使い続けることはできません。
一方で、JetBrainsは教育ライセンスの失効後に利用できる卒業割引を案内しています。
2026年7月29日時点の公式FAQでは、教育ライセンスの失効後2年間、対象となるJetBrains製品を40%割引で購入できるとされています。
対象は、JetBrains単体製品またはAll Products Packの新規1年間個人用サブスクリプションです。JetBrains Accountを使用して購入すると、対象者には割引が自動適用されます。
卒業割引の割引率、対象製品、対象期間は将来変更される可能性があります。購入前にJetBrains Accountと公式FAQで適用内容を確認してください。
Community Editionや一般向け無料利用との違い
JetBrainsでは、Student Pack以外にも、製品ごとの無料版や非商用向けの無料利用方法が用意される場合があります。
| 利用方法 | 学生認証 | 利用できる範囲 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| JetBrains Student Pack | 必要 | 対象となる10種類のIDEや学習機能 | 教育目的・非商用利用に限定。毎年更新が必要 |
| IntelliJ IDEAやPyCharmなどの無料版 | 原則不要 | 製品ごとに用意された無料機能 | 有料版と利用できる機能が異なる場合がある |
| 一部IDEの非商用無料利用 | 原則不要 | 対象製品と利用条件の範囲内 | 商用利用の可否や条件を製品ごとに確認する必要がある |
| 有料の個人・法人ライセンス | 不要 | 契約した製品とプランの機能 | 商用利用では契約主体やライセンス種別の確認が必要 |
学習するIDEが1種類だけで、無料版の機能で足りる場合は、Student Packを申請しなくても利用できることがあります。
一方、複数の言語や開発分野を学ぶ場合や、有料版相当の機能を学習目的で利用したい場合は、Student Packを検討しやすくなります。
無料版や非商用ライセンスの条件は製品ごとに異なるため、「無料版ならすべて商用利用できる」とは判断しないようにしてください。
大学生のプログラミング用PCで確認したいスペック
JetBrains IDEの必要スペックは、使用するIDE、プログラミング言語、プロジェクトの規模、同時に使うソフトによって異なります。
パソコンを選ぶときは、次の項目を確認してください。
- 利用予定のIDEが対応しているOS
- IDEとブラウザなどを同時に動かせるメモリ容量
- 開発ツールやプロジェクトを保存できるSSD容量
- コンパイルや仮想環境を利用するときのCPU性能
- 大学へ持ち運ぶ場合の重量とバッテリー
特に、IDE、ブラウザ、オンライン授業、Docker、仮想マシンなどを同時に使う場合は、最低動作環境だけでなく、複数のソフトを同時に動かせる構成を選ぶことが重要です。
プログラミング用パソコンの具体的な選び方は、次の記事も参考にしてください。
よくある質問
JetBrains Student Packは大学生なら全員無料ですか?
大学生であることだけではなく、認定教育機関の1年以上の全日制課程に在籍し、学生認証を完了する必要があります。課程や認証方法によっては対象にならない場合があります。
無料ライセンスは卒業後も使えますか?
Student Packの無料教育ライセンスは1年間有効で、対象学生である間は更新できます。卒業などで対象条件を満たさなくなった場合は更新できず、永久ライセンスとして残るものではありません。
アルバイトやインターンシップの開発で使えますか?
使えません。無料教育ライセンスは、非商用の教育目的に限定されています。企業業務、インターンシップ、フリーランス案件などでは、商用利用に対応したライセンスが必要です。
自宅用と大学用の2台へインストールできますか?
ライセンス所有者本人であれば、複数のコンピューターで利用できます。ただし、個人のライセンス情報を他の利用者と共有することはできません。
大学のメールアドレスがない場合は申請できませんか?
大学メール以外に、ISIC・ITIC、GitHub Student Developer Packを使った認証方法も案内されています。申請画面で利用できる認証方法を確認してください。
JetBrains AI Proもずっと無料ですか?
Student Packの公式ページではJetBrains AI機能の試用が案内される場合がありますが、試用期間や利用条件は変更される可能性があります。Student PackのIDEライセンスと、AI機能の試用条件は分けて確認してください。
卒業後に割引はありますか?
2026年7月29日時点では、教育ライセンスの失効後2年間、対象となるJetBrains製品の新規1年間個人用サブスクリプションへ40%の卒業割引が案内されています。購入時にはJetBrains Accountで最新の適用状況を確認してください。
まとめと公式申込ページ
JetBrains Student Packは、プログラミングを学ぶ対象学生が、JetBrainsのIDEや学習機能を無料で利用できる制度です。
申請前に確認したいポイントは次のとおりです。
- 1年以上の全日制教育課程に在籍しているか
- 大学メール、ISIC・ITIC、GitHubのいずれかで学生認証できるか
- 利用目的が教育目的かつ非商用か
- 1年ごとの更新手続きが必要であることを理解しているか
- アルバイト、インターンシップ、企業業務には使用しないか
Student Packの対象製品やJetBrains AIの試用条件は変更される可能性があります。申請時には、公式ページに表示されている最新の対象IDEと利用条件を確認してください。
JetBrains Student Packの公式ページを確認する
ほかの学生向けソフトウェア特典は、次の記事でまとめています。







