Microsoft Azureを使って、クラウド、サーバー、Webアプリ、AI、データ分析などを学びたい大学生は、学生向け無料プランの「Azure for Students」を利用できる可能性があります。
対象条件を満たす学生は、クレジットカードを登録せずに申し込み、最初の12か月間に利用できるUSD$100のAzureクレジットを受け取れます。
ただし、すべてのAzureサービスを無制限に無料利用できる制度ではありません。対象となる学生の条件、クレジットを使用できないサービス、無料利用量、クレジットを使い切った後の動作を理解してから利用することが大切です。
この記事の情報は2026年7月29日に確認しています。
Azure for Studentsは終了日が設定された期間限定キャンペーンではありませんが、Microsoftが無料サービス、対象条件、クレジットの利用範囲などを変更する場合があります。申込み前に必ず公式ページで最新情報を確認してください。
Azure for Studentsの結論とこの記事で分かること
Azure for Studentsは、18歳以上で対象となる教育機関に在籍し、教育機関発行のメールアドレスで所属を証明できる大学生向けの無料プランです。
- Azure for Studentsを利用できる学生の条件
- クレジットカードなしで申し込める仕組み
- 最初の12か月間に利用できるUSD$100クレジット
- 20以上のサービスの12か月無料枠
- 65以上のサービスの常時無料枠
- USD$100クレジットを使用できないサービス
- クレジットを使い切った後に自動課金されるのか
- 学生である間の更新と1人1アカウントの制限
- Azureを安全に利用するための注意点
Azure for Studentsの基本情報早見表
| サービス名 | Azure for Students |
|---|---|
| 主な対象者 | 18歳以上で、認可を受けた2年制または4年制の学位授与教育機関に在籍する正規学生 |
| 学生確認 | 教育機関が発行したメールアドレスを使用 |
| クレジットカード | 申込み時は不要 |
| Azureクレジット | 最初の12か月間に利用できるUSD$100 |
| 12か月無料サービス | 新規Azureユーザー向けに20以上の対象サービス |
| 常時無料サービス | 65以上と案内。ただし、サービスごとに利用量や条件あり |
| 更新 | 対象条件を満たす学生である間、1年ごとに更新可能 |
| アカウント数 | 対象者1人につき1アカウントまで |
| クレジット使い切り後 | 従量課金制へ明示的にアップグレードしなければ、サブスクリプションと製品を利用できなくなる |
| 共通の申込期限 | 固定の終了日は確認されていない |
| 公式情報確認日 | 2026年7月29日 |
Azure for Studentsとは
Azure for Studentsは、Microsoftが対象となる大学生に提供している学生向けAzureプランです。
Azureは、インターネット上のサーバーやデータベース、ストレージ、アプリ開発環境などを利用できるクラウドサービスです。Azure for Studentsを利用すると、対象条件の範囲内でAzureの機能を試しながら、クラウドやプログラミングについて学べます。
大学の授業だけでなく、Webアプリの試作、ポートフォリオ制作、データ分析の学習などに利用できます。ただし、利用するサービスごとに料金体系や無料利用量が異なるため、リソースを作成する前に条件を確認しましょう。
クレジットカード不要でUSD$100クレジットを利用できる
Azure for Studentsでは、対象条件を満たす学生であれば、申込み時にクレジットカードを登録する必要がありません。
資格確認を完了すると、最初の12か月間に利用できるUSD$100のAzureクレジットが提供されます。
このUSD$100は、現金、返金、ギフトカードとして受け取れるものではありません。対象となるAzure製品の利用料金に充当するためのクレジットです。
USD$100クレジットのポイント
- 登録後の最初の12か月間に利用する
- ほとんどのAzure製品に利用できる
- Azure Marketplaceなど、一部の製品やサービスには利用できない
- 毎月USD$100が付与される制度ではない
- 日本円の固定金額として受け取れるものではない
USD$100クレジットの有効期間は最初の12か月
USD$100クレジットを利用できるのは、Azure for Studentsへ登録してから最初の12か月間です。
全利用者に共通する開始日や終了日があるキャンペーンではありません。学生ごとに登録日が異なるため、利用できる12か月間もそれぞれ異なります。
公式情報では「12か月」と案内されているため、この記事では365日などの日数へ換算していません。
未使用クレジットの繰越や、更新時に再付与されるクレジットの具体的な金額と条件は、今回確認した情報だけでは断定できません。更新前には、Azure portalと公式ページに表示される最新条件を確認してください。
Azure for Studentsを利用できる学生の条件
Azure for Studentsは、大学生であれば誰でも無条件に利用できるわけではありません。
公式ページとオファー詳細では、主に次の条件が案内されています。
- 18歳以上であること
- 認可を受けた2年制または4年制の学位授与教育機関に在籍していること
- 正規学生として在籍していること
- 公式ページで案内されるフルタイムの大学生として対象条件を満たしていること
- 教育機関が発行したメールアドレスで所属を証明できること
18歳以上・対象教育機関・正規学生という要件
公式オファー詳細では、18歳以上であることが条件に含まれています。
また、認可を受けた2年制または4年制の学位授与教育機関に在籍する正規学生である必要があります。
そのため、高校生、短期講座の受講者、専門的なオンライン講座の受講者などを一律に対象と判断することはできません。
MOOCや営利組織の専門トレーニングは対象外
MOOCと呼ばれる大規模公開オンライン講座や、営利組織が提供する専門トレーニングの受講だけでは、Azure for Studentsの対象にはなりません。
現在受講している学校やコースが対象に含まれるか分からない場合は、申込み前にAzure公式ページの資格条件を確認してください。
教育機関メールによる学生確認
Azure for Studentsへ申し込む際は、教育機関が発行したメールアドレスを使用して、学生であることを証明します。
個人で取得した一般的なメールアドレスではなく、大学などの教育機関から発行されたメールアドレスを使用します。
ただし、日本国内のすべての大学メールドメインが自動的に認証されるとは確認できていません。また、学校メールで確認できない場合に学生証などの代替書類を提出できるかも、今回の確認範囲では断定できません。
認証できない場合は、別の方法を推測して進めず、申込画面やMicrosoftのサポート案内を確認してください。
日本の大学生がAzure for Studentsへ申し込む手順
- Azure for Studentsの日本向け公式ページを開く
- 利用するMicrosoftアカウントを用意する
- Azure for Studentsの申込みを開始する
- 教育機関が発行したメールアドレスを入力する
- 18歳以上で、対象教育機関の正規学生であることを確認する
- Microsoftの画面案内に従って所属確認を完了する
- Azure portalでサブスクリプションと残りクレジットを確認する
申込画面や確認方法は変更される可能性があります。具体的な画面名や認証完了までの時間は固定せず、申込み時に表示される公式案内に従ってください。
20以上のサービスを12か月無料で利用できる
Azure公式ページでは、20以上の人気サービスを12か月無料で利用できる特典が案内されています。
ただし、この12か月無料枠は、新規Azureユーザーが対象です。すでにAzureを利用している人へ必ず同じ無料枠が適用されるとは限りません。
また、サービスを完全に無制限で利用できるわけではありません。サービスごとに無料利用量、クォータ、対応リージョン、対象となる構成などが設定されています。
65以上の常時無料サービス
Azure for Studentsの公式ページでは、65以上のサービスについて常時無料枠が案内されています。
ここでいう常時無料は、対象サービスをどれだけ使用しても料金が発生しないという意味ではありません。
無料で利用できる量を超えた場合や、対象外の構成・リージョンを選択した場合は、従量課金制へアップグレードした後に料金が発生する可能性があります。
サービス数だけで判断しないようにしましょう。
利用したいサービスを決めたら、そのサービスの無料利用量、対象リージョン、利用条件を個別に確認してください。
Azure for Studentsでできること
Azure for Studentsは、大学の授業や自主学習でクラウド環境を試したい学生に向いています。
対象となるサービスとクレジットの範囲内で、次のような学習に活用できます。
- クラウドサーバーの仕組みを学ぶ
- Webアプリやポートフォリオの試作環境を作る
- データベースやストレージの使い方を学ぶ
- データ分析や機械学習の検証環境を作る
- 授業や研究に関連するアプリを設計・開発・テストする
- 制作物のデモ環境を用意する
Azure OpenAIなど、公式ページで紹介される一部のサービスについては、すべての学生が無条件、無審査、全リージョンですぐ利用できるとは限りません。利用可否や申請条件をサービスごとに確認してください。
これからプログラミングを始める学生は、次の記事も参考にしてください。
USD$100クレジットを使用できない製品とサービス
USD$100クレジットは、ほとんどのAzure製品に利用できますが、すべての製品や料金に利用できるわけではありません。
公式オファー詳細では、主に次のような対象外が案内されています。
- Azure Marketplaceで販売されるオファー
- Azureサポートプラン
- Azure DevOps
- Visual Studioサブスクリプション
- Visual Studio App Centerサービス
- ExpressRoute
- サードパーティ製品
- Azureとは別にライセンスが付与される製品
Azure Marketplaceではクレジットを使用できない
Azure Marketplaceは、Microsoftや外部事業者が提供するソフトウェア、サービス、仮想マシン用イメージなどを探せる仕組みです。
Azure Marketplaceで販売されているオファーには、Azure for StudentsのUSD$100クレジットを使用できません。
Marketplace上の製品を選択する場合は、無料クレジットの対象だと思い込まず、購入や導入の前に料金と支払い条件を確認してください。
クレジットを使い切った後の動作
USD$100クレジットを使い切った場合、従量課金制へ明示的にアップグレードしない限り、Azure for Studentsのサブスクリプションと製品を利用できなくなります。
つまり、クレジットを使い切っただけで、自動的に登録済みのクレジットカードへ請求される仕組みではありません。Azure for Studentsは、申込み時にクレジットカードも必要ありません。
ただし、自分で従量課金制へアップグレードした場合は、無料利用量を超えた分について料金が発生する可能性があります。
自動課金と従量課金制アップグレードの違い
| 状況 | 基本的な扱い |
|---|---|
| USD$100クレジットを使い切った | 従量課金制へアップグレードしなければ、サブスクリプションと製品を利用できなくなる |
| 従量課金制へ明示的にアップグレードした | 無料枠を超えた利用に料金が発生する可能性がある |
| 無料利用量を超えるリソースを作成した | 従量課金制へのアップグレード後は、構成や利用量に応じて料金が発生する可能性がある |
「学生向けだから何を使っても無料」と考えず、Azure portalでクレジット残高と利用状況を定期的に確認しましょう。
予算・コストアラート・リソース停止の安全設定
次の内容は、Azureを安全に利用するための実践的な運用方法です。具体的なメニュー名や設定画面は変更される可能性があるため、Azure portalの最新表示に従ってください。
- リソースを作成する前に、無料枠と料金条件を確認する
- Azure portalでUSD$100クレジットの残高を確認する
- 従量課金制へアップグレードする場合は、予算やコスト通知に関する設定を確認する
- 授業や検証が終わったリソースは停止または削除する
- 仮想マシン、ストレージ、データベースなどを必要以上に作成しない
- 無料枠の対象リージョンや構成を確認する
- 作成したリソースの一覧を定期的に見直す
リソースを画面上で閉じるだけでは利用が終了しない場合があります。不要になった環境は、Azure portal上で停止または削除されていることを確認してください。
学生である間は1年ごとに更新できる
Azure for Studentsは、対象条件を満たす学生である間、サブスクリプションを1年ごとに更新できます。
ただし、「毎年更新できること」と「更新するたびに必ず新しいUSD$100クレジットが同じ条件で付与されること」は別です。
更新時に付与されるクレジットの金額や条件は、今回確認した情報では確定できません。更新画面や公式オファー詳細に表示される最新条件を確認してください。
Azure for Studentsは1人1アカウントまで
Azure for Studentsを利用できるのは、対象者1人につき1アカウントまでです。
複数の教育機関メールやMicrosoftアカウントを使って、同じ人がAzure for Studentsを複数取得できる制度ではありません。
過去にAzure for Studentsを利用したことがある場合や、別のMicrosoftアカウントで登録した可能性がある場合は、新規登録を繰り返す前に現在のサブスクリプション状況を確認しましょう。
90日以上利用しない場合のリソース削除リスク
Azure for Studentsでは、90日を超えて利用されていない状態が続くと、通知後にコンピューティングリソースが削除される可能性があります。
授業や研究で作成した環境を長期間使用しない場合は、Microsoftからの通知とAzure portalの状態を確認してください。
削除されると困るプログラム、設定ファイル、研究データなどは、Azure上だけに保存せず、必要に応じて別の場所へバックアップしておくと安心です。
教育・非商業的研究での利用条件
Azure for Studentsに含まれるソフトウェアダウンロード特典は、教育、非商業的研究、それらに関連するアプリの設計、開発、テスト、デモを目的として利用します。
暗号通貨のマイニング、スパム送信、サービス妨害、違法行為など、禁止された用途には利用できません。
商用サービスの本番運用や収益目的の利用を検討している場合は、学生向け特典の範囲で利用できると自己判断せず、公式の利用条件と必要な契約を確認してください。
Azure for Studentsと通常のAzure無料アカウントの違い
Azure for Studentsの大きな特徴は、学生資格の確認を前提として、クレジットカード不要で申し込み、最初の12か月間に使えるUSD$100クレジットを利用できる点です。
| 比較項目 | Azure for Students | 一般向けAzure無料アカウント |
|---|---|---|
| 対象 | 条件を満たす大学生 | 学生向けオファーとは別の公式条件が適用される |
| 学生確認 | 教育機関発行のメールアドレスを使用 | Azure for Studentsの学生確認条件は適用されない |
| 申込み時のクレジットカード | 不要 | 最新の一般向けオファー条件を公式ページで確認 |
| クレジット | 最初の12か月間に利用できるUSD$100 | Azure for Studentsとは別の内容と条件 |
| 更新 | 対象条件を満たす学生である間、1年ごとに更新可能 | Azure for Studentsの学生更新制度は適用されない |
一般向けAzure無料アカウントのクレジット、本人確認、無料期間などの条件は変更される可能性があります。本記事では具体的な現在条件を固定せず、Azure for Studentsの公式確認済み情報だけを中心に整理しています。
大学生がAzureを使うために必要なPC環境
今回確認したAzure for Studentsの公式情報では、利用するパソコンの具体的な最低スペックは案内されていません。
必要な性能は、プログラミング、Web制作、データ分析、AI・機械学習など、学習する内容やローカルで使用する開発ツールによって変わります。
Azureの管理はAzure portalで行いますが、プログラムの作成やデータ処理を自分のパソコンでも行う場合は、使用するソフトウェアに合った性能が必要です。
理系学部や情報系学部向けのパソコン選びについては、次の記事も参考にしてください。
Azure for Studentsのよくある質問
日本の大学生もAzure for Studentsを利用できますか?
日本向け公式ページが用意されています。18歳以上、対象教育機関の正規学生、教育機関発行メールによる所属確認などの条件を満たせば、利用できる可能性があります。
ただし、日本国内のすべての学校メールが自動的に認証されるとは確認できていません。
申込みにクレジットカードは必要ですか?
Azure for Studentsの申込み時に、クレジットカードは必要ありません。
USD$100は毎月もらえますか?
毎月USD$100が付与される制度ではありません。公式案内では、最初の12か月間に利用できるUSD$100のAzureクレジットとされています。
USD$100クレジットを使い切ると自動課金されますか?
クレジットを使い切っただけで、自動的に料金が請求されるとは限りません。
従量課金制へ明示的にアップグレードしない場合は、サブスクリプションと製品を利用できなくなります。自分で従量課金制へアップグレードした後は、利用量に応じて料金が発生する可能性があります。
すべてのAzureサービスを無料で利用できますか?
利用できません。USD$100クレジットの対象外となる製品やサービスがあり、無料サービスにも利用量、クォータ、リージョンなどの条件があります。
Azure Marketplaceの商品にもUSD$100を使えますか?
Azure Marketplaceで販売されるオファーには、USD$100クレジットを使用できません。
Azure OpenAIをすぐ利用できますか?
すべての学生が無条件、無審査、全リージョンですぐに利用できるとは確認できていません。サービスの提供状況、申請条件、対象リージョンを個別に確認してください。
毎年更新するとUSD$100が再び付与されますか?
学生である間、サブスクリプションを1年ごとに更新できることは確認されています。
ただし、更新時に付与されるクレジットの具体的な金額と条件は、今回確認した情報だけでは断定できません。更新時の公式表示を確認してください。
教育機関メールで認証できない場合はどうすればよいですか?
学校メールで認証できない場合に、学生証などの代替書類を必ず利用できるとは確認できていません。申込画面に表示される案内やMicrosoftの公式サポートを確認してください。
Azure for Studentsのまとめ
Azure for Studentsは、対象条件を満たす大学生がクレジットカード不要で申し込める、Microsoft Azureの学生向け無料プランです。
- 対象は18歳以上で、認可された2年制または4年制教育機関に在籍する正規学生
- 教育機関が発行したメールアドレスで所属を確認する
- 申込み時にクレジットカードは不要
- 最初の12か月間に利用できるUSD$100クレジットが付く
- 20以上のサービスの12か月無料枠は新規Azureユーザーが対象
- 65以上の常時無料サービスにも利用量や条件がある
- Azure Marketplaceなど、クレジット対象外のサービスがある
- クレジットを使い切っても、従量課金制へ明示的にアップグレードしなければ自動課金されるとは限らない
- 学生である間は1年ごとに更新できるが、更新時のクレジット金額は最新条件の確認が必要
- 利用できるのは対象者1人につき1アカウントまで
クラウドサービスは、作成するリソースや利用量によってクレジットの減り方が変わります。利用開始後はAzure portalで残りクレジットとリソースを確認し、使用していない環境は停止または削除しましょう。
Azure for Studentsの公式情報
公式情報確認日:2026年7月29日
提供条件、無料サービス、利用可能なリージョン、クレジット対象は変更される場合があります。申込みやリソース作成の前に、公式ページとAzure portalで最新情報を確認してください。




