Autodesk学生版は1年間無料|対象ソフト・利用資格・更新方法を解説

Autodesk学生版は1年間無料|対象ソフト・利用資格・更新方法を解説

Autodeskには、利用資格を満たす学生や教職員が、AutoCAD Plus、Revit、Fusion、Inventor、3ds Max、Mayaなどの対象製品を無償で利用できる「Autodesk Education Plan」があります。

一般に「Autodesk学生版」と呼ばれることがありますが、誰でも無条件で利用できる無料版ではありません。認定教育機関への在学・在職状況の確認を受け、学習・教育目的に限って使用する必要があります。

ライセンスの有効期間は1年間です。ただし、利用資格を満たしている間は毎年更新できます。全利用者に共通するキャンペーン終了日が設定されているわけではなく、利用開始日や有効期限は利用者ごとに異なります。

結論

  • 利用資格を満たす学生・教職員は、対象製品の1年間のシングルユーザーライセンスを無償で利用できます。
  • 利用資格を維持していれば、ライセンスは毎年更新できます。
  • 利用は学習・教育目的に限定され、商用、業務用、営利目的には使用できません。
  • 製品ごとに対応OSや必要スペックが異なるため、PC購入前に使用する製品の公式要件を確認する必要があります。

この記事で分かること

  • Autodesk Education Planの無償ライセンスの内容
  • 対象となる学生、教職員、教育機関の条件
  • 無償で利用できる主なAutodesk製品
  • 学生版を申請して資格確認を受ける手順
  • 1年間の有効期間と毎年の更新方法
  • 商用利用不可など、使用前に確認する注意点
  • AutoCAD、Revit、Fusion、Mayaなどを使う学生のPC選び

Autodesk学生版の基本情報早見表

確認項目内容
正式な制度名Autodesk Education Plan
主な対象者最低年齢要件を満たし、認定教育機関に在学する学生、利用資格を満たす教職員など
ライセンス料金対象者には1年間のシングルユーザーライセンスを無償提供
更新利用資格を満たす間は毎年更新可能
更新手続きの開始時期有効期限の30日前から開始可能
主な対象製品AutoCAD Plus、Revit、Fusion、Inventor、3ds Max、Mayaなど
申請方法Autodeskアカウントでサインインし、製品を選択して利用資格の確認を受ける
利用目的学習・教育目的のみ
商用利用不可
固定のキャンペーン終了日なし。ライセンスの開始日と有効期限は利用者ごとに異なる
公式情報確認日2026年7月29日

制度内容や対象製品は変更される可能性があります。申請前には、Autodeskの公式ページで最新情報を確認してください。

Autodesk Education Planとは

Autodesk Education Planは、利用資格を満たす学生、教職員などを対象とした教育機関向けのライセンス制度です。

AutodeskのEducation Communityで提供されている対象ソフトウェアやサービスを、学習・教育目的で利用できます。建築、土木、製造、機械設計、プロダクトデザイン、3DCG、映像制作などを学ぶ学生に関係する製品が多く含まれています。

通常販売されているAutodesk製品を単純に値引きする「学生割引」とは異なり、対象者に教育機関限定ライセンスを無償提供する仕組みです。

ただし、Autodeskのすべての製品やサービスが無条件で利用できるわけではありません。対象製品はEducation公式ページに掲載されている一覧から確認する必要があります。

学生・教職員は1年間無料で利用できる

Autodesk公式ページでは、Education Planの対象となる学生・教職員に、1年間有効のシングルユーザーライセンスを無償で提供すると案内しています。

ここでいう「1年間」は、全員が同じ日に始まり、同じ日に終了するキャンペーン期間ではありません。利用資格の確認とライセンス取得を行った利用者ごとに、有効期限が設定されます。

そのため、「2026年12月31日まで無料」といった共通の終了日があるわけではありません。自分のライセンスの期限は、Autodesk Education Communityの製品ページへサインインした際に表示される案内で確認します。

1年間を過ぎると自動的に永久無料になるわけではありません

利用を継続するには、期限前に更新手続きを行い、引き続き利用資格を満たしていることを確認してもらう必要があります。

対象となる学生・教育機関の条件

Education Planを利用する学生は、Autodeskが定める最低年齢要件を満たし、認定教育機関に在学している必要があります。

Autodeskが説明する認定教育機関は、学生の教育を主な目的とする機関として行政の認可を受けた教育機関です。中学校、高校、高等教育機関などが含まれます。

大学生や大学院生も対象になり得る

認定教育機関に在学し、最低年齢要件などを満たす大学生や大学院生は対象になり得ます。

学位取得を目的とする論文の執筆や修士課程の研究も、学習の一環としてEducation Planの対象に含まれる場合があります。企業から提案された研究テーマであっても、学位取得を目的とする学習の一環であることが条件です。

教職員も利用資格の確認が必要

学生だけでなく、利用資格を満たす教職員も対象です。学生・教職員のどちらも、教育機関への在学・在職ステータスの確認が行われます。

トレーニングセンターの受講者は原則対象外

トレーニングセンターや再トレーニングプログラムは、原則としてAutodeskが定める認定教育機関とはみなされません。

民間スクールや講座を受講しているだけでEducation Planを利用できるとは限らないため、自分の所属先が対象か分からない場合は、申請画面と公式の利用資格ページを確認してください。

無料で利用できる主なAutodesk製品

2026年7月29日に日本向けEducation製品一覧で掲載を確認できた主な製品は、次のとおりです。

分野主な製品主な用途
CAD・設計AutoCAD Plus、AutoCAD for Mac、AutoCAD Web2D・3Dの作図、設計、図面編集
建築・BIMRevit建物の計画、設計、施工、管理に関するBIM作業
製品設計・製造Fusion、Inventor3Dモデリング、機械設計、シミュレーション、製品開発
3DCG・映像3ds Max、Maya3Dモデリング、アニメーション、レンダリング、映像制作

上記は代表例です。対象製品は追加、変更、提供終了となる可能性があります。実際に利用できる製品は、申請時点のEducation公式製品一覧で確認してください。

Autodesk学生版の申請・資格確認手順

Education Planを利用する際の基本的な流れは、次のとおりです。

  1. Autodesk Educationの製品一覧ページを開く
  2. 利用したい製品を選択する
  3. Autodeskアカウントへサインインする
  4. 教育機関限定ライセンスの利用資格確認を開始する
  5. 学校名や在学・在職状況など、画面で求められる情報を入力する
  6. 必要に応じて、教育機関への在籍を確認できる書類を提出する
  7. 資格確認の完了後、対象製品を選択して利用を開始する

アカウントを「学生用」に変更する必要はない

Autodesk公式FAQでは、既存のAutodeskアカウントを特別な学生用アカウントへ変更する必要はないと案内されています。

既存アカウントでサインインし、対象製品を選択して、Education Planの利用資格確認を開始します。

学校のメールアドレスだけで認証が決まるとは限らない

利用資格の確認方法は、申請者や教育機関の登録状況によって異なる可能性があります。

学校のメールアドレスを持っているだけで必ず認証が完了する、または学校のメールアドレスが必須であるとは断定できません。申請画面に表示される案内に従い、必要な場合は在学・在職を証明できる書類を用意してください。

1年間の有効期間と更新方法

Education Planのライセンスは1年間有効です。利用資格を満たしている間は、毎年更新できます。

Autodesk公式ページでは、更新手続きを有効期限の30日前から開始できると案内しています。

更新前に確認すること

  • 現在も認定教育機関に在学または在職しているか
  • Autodeskアカウントへ正常にサインインできるか
  • Education Communityに表示される有効期限
  • 資格確認のために新しい書類の提出を求められていないか
  • 授業で使用する製品やバージョンが変わっていないか

有効期限が近づいたら、Education製品ページへサインインし、表示される更新案内を確認してください。

卒業後もそのまま更新できるとは限らない

更新には利用資格が必要です。卒業や退学、在職状況の変更などにより資格を満たさなくなった場合、Education Planとしての更新はできない可能性があります。

卒業後に仕事や事業でAutodesk製品を使用する場合は、教育機関限定ライセンスを継続使用せず、用途に適した商用ライセンスを確認してください。

教育目的限定・商用利用不可などの注意点

商用、業務用、営利目的には利用できない

Education Planで提供されるソフトウェアやサービスは、学習・教育目的に限定されています。

有償で受注した制作物、勤務先の業務、販売する製品の設計、収益を目的とする仕事などに、教育機関限定ライセンスを使用することはできません。

学生であっても、用途が商用なら利用できません

利用できるかどうかは学生という身分だけではなく、ソフトを何のために使うかによっても判断されます。授業、課題、学位取得を目的とする研究など、学習・教育目的の範囲で使用してください。

すべての有料製品が無料になるわけではない

利用できるのは、Autodesk Education Communityの対象一覧に掲載され、申請者の利用資格や提供条件を満たす製品・サービスです。

通常販売されているすべての製品、追加サービス、クラウド機能、業務向け契約が無条件で無料になるわけではありません。

大学指定のバージョンを先に確認する

同じ製品でも、大学の授業では特定のバージョンやOSが指定される場合があります。

自分の判断で最新版をインストールする前に、シラバス、新入生向け資料、大学生協の案内、担当教員からの指示を確認してください。

製品ごとの対応OS・必要スペックを確認する方法

Autodesk製品は、製品ごとに対応OSや必要なPCスペックが異なります。

AutoCADが動作するPCであっても、Revitの大規模なBIMモデル、Inventorの機械設計、3ds MaxやMayaのレンダリングを快適に処理できるとは限りません。

PCを購入する前は、次の順序で確認します。

  1. 大学や授業で使用する製品名を確認する
  2. 指定されるバージョンを確認する
  3. WindowsまたはmacOSの指定を確認する
  4. 製品別のAutodesk公式システム要件を確認する
  5. 同時に使用するAdobe製品やレンダリングソフトの要件も確認する
  6. 最小要件だけでなく、授業内容に合う余裕のある構成を検討する

全製品に共通するCPU、メモリ、GPUの数値を一律に決めることはできません。製品名とバージョンが分かってから、個別の公式要件を確認してください。

建築・工学・デザイン系学生のPC選びとの関係

建築・BIMを学ぶ学生

AutoCADで2D図面を作成する場合と、RevitでBIMモデルを扱う場合では、PCに必要な性能が異なります。

建築学科で使用するソフト、OS、GPU、メモリ、持ち運びやすさを確認したい場合は、次の記事も参考にしてください。

建築学科のノートPC選び|CAD・BIM別のGPU・メモリ・重量基準

工学・製造分野を学ぶ学生

FusionやInventorを使う場合は、扱う3Dモデルの規模、シミュレーションの有無、他の解析ソフトとの併用によって必要性能が変わります。

理系大学生向けPCの選び方|専攻別おすすめスペックと購入前チェック

理系学生のノートPC選び|分野別スペックと用途別おすすめ候補

3DCG・映像分野を学ぶ学生

3ds MaxやMayaを使用する場合は、3D表示だけでなく、レンダリング方法、GPUのVRAM、メモリ容量、保存容量も確認する必要があります。

専用GPUが必要になる用途の境界を確認したい場合は、次の記事も参考にしてください。

ノートPCのGPUは必要?制作用途別の境界線

Autodesk学生版に関するよくある質問

Autodesk学生版は大学生なら誰でも無料ですか?

大学生というだけで無条件に利用できるわけではありません。Autodeskの最低年齢要件を満たし、認定教育機関への在学状況などについて利用資格の確認を受ける必要があります。

AutoCADだけでなくRevitやMayaも無料ですか?

日本向けEducation製品一覧では、AutoCAD Plus、Revit、Mayaなどの掲載を確認できます。ただし、対象製品や提供条件は変更される可能性があるため、申請時点の公式一覧で確認してください。

利用できるのは本当に1年間だけですか?

1回のライセンス期間は1年間です。利用資格を満たしている間は毎年更新できます。永久ライセンスが一度に提供される制度ではありません。

更新はいつからできますか?

Autodesk公式ページでは、有効期限の30日前から更新手続きを開始できると案内しています。Education製品ページへサインインすると、自分の有効期限を確認できます。

学校のメールアドレスがあれば利用できますか?

学校のメールアドレスだけで必ず利用資格が認められるとは限りません。申請画面の案内に従い、在学・在職ステータスの確認を受けてください。必要に応じて証明書類の提出を求められる場合があります。

既存のAutodeskアカウントを学生用に変更する必要はありますか?

公式FAQでは、既存のAutodeskアカウントを学生用アカウントへ変更する必要はないと案内されています。対象製品を選択し、Education Planの利用資格確認を開始してください。

アルバイトや仕事の制作に使えますか?

商用、業務用、その他の営利目的には利用できません。学生が使用する場合でも、報酬を受け取る仕事や勤務先の業務に使うことは避け、用途に適した商用ライセンスを確認してください。

卒業制作や修士論文には使えますか?

学位取得を目的とする学習の一環であり、その他の利用資格も満たしている場合は、論文執筆や修士課程の研究も対象になり得ます。

Autodesk学生版を使うためのPCスペックはどのくらいですか?

必要なスペックは製品、バージョン、OS、作業内容によって異なります。AutoCAD、Revit、Fusion、Inventor、3ds Max、Mayaの要件を一律にまとめることはできません。大学の指定と製品別の公式システム要件を確認してください。

公式ページとまとめ

Autodesk Education Planでは、利用資格を満たす学生・教職員に、対象ソフトウェアやサービスの1年間のシングルユーザーライセンスが無償提供されます。

利用資格を満たしている間は毎年更新できますが、使用できるのは学習・教育目的に限られます。商用、業務用、その他の営利目的には利用できません。

申請前には、次の順序で確認すると安全です。

  1. 大学や授業で使用する製品とバージョンを確認する
  2. Education Planの利用資格を確認する
  3. 公式製品一覧に対象製品があるか確認する
  4. 製品別の対応OSとシステム要件を確認する
  5. Autodeskアカウントでサインインして資格確認を開始する
  6. 利用開始後は自分の有効期限を確認し、期限前に更新する

制度内容や対象製品は変更される可能性があります。申し込みや更新を行う際は、必ずAutodesk公式ページの最新情報を確認してください。

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