SOLIDWORKSには、学生が1年間無料で利用できる「SOLIDWORKS Design Standard for Students」があります。ただし、学生向けのSOLIDWORKSがすべて無料というわけではありません。
SimulationやCAMなどを利用できる「SOLIDWORKS Design Premium学生版」と、MacやChromebookでも使えるブラウザ版の「SOLIDWORKS xDesign学生版」は、公式ページでそれぞれ年間60米ドルと案内されています。
また、在籍する大学や専門学校が所定の条件を満たすSOLIDWORKS教育版を契約している場合は、Design Premiumを学校経由で無償利用できる可能性があります。
2026年8月1日時点では、SOLIDWORKSの日本語公式ページから無料版の登録フォームへ進める状態です。ただし、登録できるかどうかの最終判定は、入力する学校情報や資格条件、公式規約によって決まります。
この記事で分かること
- SOLIDWORKSの学生向け無料版と有料版の違い
- 無料のDesign Standardで利用できる機能
- Design PremiumとxDesignの料金と対応端末
- 学校経由でDesign Premiumを無料利用できる条件
- Windows、Mac、Chromebookで選ぶべきプラン
- 商用利用、アルバイト、インターン、大学院以上の研究目的に関する制限
SOLIDWORKS学生向けライセンスの結論
学生が個人でSOLIDWORKSを学び始める場合、最初に確認したい選択肢は次の3つです。
| プラン | 公式表示料金 | 主な用途 | 対応端末 |
|---|---|---|---|
| SOLIDWORKS Design Standard for Students | 無料 | 基本的な3次元CADの学習 | Windows PC |
| SOLIDWORKS Design Premium学生版 | 年間60米ドル | Simulation、CAM、レンダリング、認定試験対策 | Windows PC |
| SOLIDWORKS xDesign学生版 | 年間60米ドル | ブラウザ上でのクラウド3次元CAD | Chromebook、Mac、タブレット、Windows PC |
Windows PCを持っていて、まず基本的な3次元CADを学びたい学生は、無料のDesign Standardから検討できます。
SimulationやCAM、Electrical、Visualizeなどが必要な場合はDesign Premium、MacやChromebookで利用したい場合はxDesignが候補です。
無料のSOLIDWORKS Design Standardとは
SOLIDWORKS Design Standard for Studentsは、資格条件を満たす学生が個人で利用できる無料の3次元CADソフトです。
公式ページでは、2026年7月1日から全世界向けに提供を開始すると案内されました。2026年8月1日の確認時点では、日本語公式ページから無料版の登録フォームを開けます。
無料版はブラウザ上で使用するサービスではなく、Windows PCへソフトウェアをインストールして利用します。
無料版に含まれる主な機能
- 部品とアセンブリの3次元モデリング
- 2次元図面の作成
- 板金設計
- 溶接設計
- ローカルストレージへの保存
- オンライン学習コンテンツ
- 学生コミュニティへのアクセス
無料版に含まれない主な機能
無料のDesign Standardには、次の製品や特典は含まれません。
- SOLIDWORKS Simulation
- SOLIDWORKS CAM
- SOLIDWORKS Electrical
- SOLIDWORKS Visualize
- SOLIDWORKS Composer
- CSWA・CSWP認定試験の受験バウチャー
基本的なCAD操作の学習には利用できますが、解析、加工、電気設計、フォトリアルなレンダリングまで必要な場合は、Design Premiumを検討する必要があります。
無料版を利用できる学生
無料版は、資格条件を満たす学生個人を対象としています。学校や教育機関が教室、パソコン室、実習室などへ一括導入するための無料ライセンスではありません。
公式登録フォームでは、学校・大学名、国、教育段階、専攻分野などの入力が求められます。また、教育目的で使用し、商用利用や大学院以上の研究目的に使用しないことへの同意が必要です。
対象になるか判断できない場合は、登録フォームに表示される最新の対象条件とライセンス規約を確認してください。
無料版の登録方法
Design Standardの登録は、SOLIDWORKS公式サイトからオンラインで行います。
- SOLIDWORKSの学生向け公式ページを開く
- Design Standardの「無料で始める」を選択する
- メールアドレスを入力する
- 学校名、国、教育段階、専攻分野を入力する
- ライセンス規約と対象条件を確認する
- 必要な同意項目を確認して次へ進む
- 案内されたダウンロード情報、シリアル番号、インストールガイドを確認する
- Windows PCへインストールして認証する
登録時に使用する学校名やメールアドレスは、実際の在籍情報と一致する内容を入力してください。
無料版を利用できる期間は1年間
無料のDesign Standardで付与されるアクセス期間は1年間です。
1年間の期限が切れた時点でも学生資格を満たしている場合は、同じ登録フォームから再登録できます。再登録時などに、学生証や在籍を証明する書類の提出を求められる場合があります。
この1年間は、各利用者に付与されるライセンスの有効期間です。無料制度全体が1年で終了するという意味ではありません。
Design Premium学生版の価格と機能
SOLIDWORKS Design Premium学生版は、従来「SOLIDWORKS学生版」と呼ばれていたWindows向けのデスクトップ製品です。
公式ページの表示価格は年間60米ドルです。日本円での請求額は、購入時の換算レート、税金、カード会社や決済サービスの手数料などによって変わる可能性があります。
Design Premiumに含まれる主な機能
- 3次元CAD
- 構造、フロー、プラスチックなどのSimulation
- 2.5軸および3軸CAM
- Electrical
- Visualizeによるフォトリアルなレンダリング
- Composerによるテクニカルイラスト作成
- 3次元ルーティング
- 高度なサーフェス展開
- CSWA・CSWP認定試験の受験資格
無料のDesign Standardを使っていて機能が不足した場合や、授業でSimulationやCAMを使用する場合は、Design Premiumが候補になります。
xDesign学生版の価格と対応端末
SOLIDWORKS xDesign学生版は、ブラウザ上で使用するクラウド型の3次元CADです。公式ページの表示価格は年間60米ドルです。
ソフトウェアをWindows PCへインストールする必要がなく、次の端末から利用できます。
- Chromebook
- Mac
- タブレット
- Windows PC
xDesignには、クラウド3次元CAD、クラウドストレージ、AIを利用した設計ガイダンスや設計アシスタントなどが案内されています。
一方、Design Premiumと同じデスクトップ製品一式を利用できるわけではありません。Simulation、CAM、Electrical、Visualize、Composerが必要な場合は、各製品の公式比較表を確認してください。
学生向け3プランの比較表
| 比較項目 | Design Standard | Design Premium | xDesign |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 年間60米ドル | 年間60米ドル |
| 利用期間 | 1年間。資格を満たせば再登録可能 | 年間ライセンス | 年間ライセンス |
| 利用方式 | デスクトップ版 | デスクトップ版 | ブラウザ版 |
| インストール | 必要 | 必要 | 不要 |
| Windows PC | 対応 | 対応 | 対応 |
| Mac | 非対応 | 非対応 | 対応 |
| Chromebook | 非対応 | 非対応 | 対応 |
| タブレット | 非対応 | 非対応 | 対応 |
| 3次元CAD | 対応 | 対応 | クラウドCADとして対応 |
| 保存場所 | ローカル | ローカル | クラウド |
| Simulation | 含まれない | 含まれる | 学生向けページの主機能として案内なし |
| CAM | 含まれない | 含まれる | 学生向けページの主機能として案内なし |
| Electrical | 含まれない | 含まれる | 学生向けページの主機能として案内なし |
| Visualize | 含まれない | 含まれる | 学生向けページの主機能として案内なし |
| Composer | 含まれない | 含まれる | 学生向けページの主機能として案内なし |
| 認定試験 | CSWA・CSWPバウチャーは含まれない | CSWA・CSWPの受験資格を含む | 3D Creator・3D Sculptor認定を案内 |
| 商用利用 | 不可 | 不可 | 不可 |
| 大学院以上の研究目的 | 不可 | 不可 | 不可 |
Windows・Mac・Chromebookで選ぶプラン
Windows PCを持っている場合
基本的な3次元CADを学びたい場合は、無料のDesign Standardから始められます。
Simulation、CAM、Electrical、Visualizeなどが必要な場合はDesign Premiumを検討してください。
Macを使用している場合
Design StandardとDesign PremiumはWindows PCへのインストールが必要です。Macでブラウザから利用したい場合は、xDesignが候補になります。
Windowsを仮想化する方法や互換環境については、公式の動作保証を確認せずに判断しないようにしてください。
Chromebookやタブレットを使用している場合
Chromebookやタブレットでは、ブラウザベースのxDesignが候補です。Design StandardとDesign Premiumは利用できません。
学校経由でDesign Premiumを無料利用できる条件
在籍する大学や専門学校などが所定の条件を満たすSOLIDWORKS教育版を契約している場合、学生はDesign Premium for Studentsを無償利用できる可能性があります。
ただし、学校がSOLIDWORKSを使用しているだけで、必ず無償ライセンスが提供されるわけではありません。
日本向け公式案内では、教育機関側に次のような条件が設けられています。
- SOLIDWORKS教育版のネットワークライセンスを所定数以上導入していること
- 対象となるサブスクリプションサービスへ加入していること
- 授業の予習・復習、課題、操作習得、認定試験対策などの教育目的で使用すること
- 教育機関の教職員が販売代理店へ申請すること
学生本人から直接申し込む制度ではありません。まずは大学の情報システム担当、CAD担当教員、実習室、学部・学科の事務窓口などへ確認してください。
CSWA・CSWP認定試験の扱い
無料のDesign Standardには、CSWAやCSWPの認定試験バウチャーは含まれません。
Design Premium学生版には、CSWAとCSWPの認定試験受験資格が含まれると案内されています。資格取得を目的にする場合は、Design Premiumの購入特典または学校経由で提供される認定試験制度を確認してください。
xDesign学生版では、CSWA・CSWPではなく、3D Creatorと3D Sculptorの認定が案内されています。
商用・アルバイト・インターン利用はできない
学生向けライセンスは、個人学習や教育目的のためのライセンスです。
次のような用途には使用できません。
- 販売する製品の設計
- 企業から報酬を受ける設計業務
- アルバイト先での業務
- 通常のインターン業務
- 商用サービスや知的財産の開発・検証
ポートフォリオや個人学習で作成したデータを、企業の実際の製品開発へそのまま流用しないよう注意してください。
大学院以上の研究目的にも使用できない
SOLIDWORKSの学生向け公式ページでは、学生ライセンスを大学院以上の研究目的に使用できないと案内しています。
修士研究、博士研究、企業との共同研究などで使用する場合は、学生向けライセンスだけで判断せず、所属大学の担当教員やライセンス管理部署へ確認してください。
授業の課題や個人学習と、大学院以上の研究活動や商用開発では、必要なライセンスが異なる場合があります。
インターン向けSkillForceとの違い
企業でのインターン業務に通常の学生ライセンスを使用することはできません。
SOLIDWORKSは、条件を満たす学生インターン向けに「SOLIDWORKS SkillForceプログラム」を別途案内しています。
SkillForceは、申込内容やインターン採用情報の審査を受けた学生に、インターン期間中の業務で使用できる企業向けライセンスを提供する制度です。
通常の学生ライセンスをインターン業務へ転用する制度ではないため、必ずSkillForceの公式条件と勤務先の指示を確認してください。
大学生が選ぶときの判断基準
無料で基本操作を学びたい
Windows PCを持っていて、部品、アセンブリ、2次元図面などの基本操作を学びたい場合はDesign Standardが候補です。
授業でSimulationやCAMを使う
Design Standardでは機能が不足するため、Design Premiumを検討してください。購入前に、学校経由で無償利用できないか確認しましょう。
MacやChromebookしか持っていない
ブラウザから利用できるxDesignが候補です。ただし、授業で指定されているデスクトップ版SOLIDWORKSと機能や操作が同じとは限りません。
CSWA・CSWPを受験したい
Design Premiumの受験特典や、学校が提供している認定試験制度を確認してください。無料のDesign Standardには試験バウチャーが含まれません。
インターンや仕事で使用したい
通常の学生ライセンスは使用できません。SkillForceまたは勤務先が用意する商用ライセンスを確認してください。
SOLIDWORKSを使うパソコンを選ぶときの注意点
Design StandardとDesign Premiumは、Windows PCへのインストールが必要です。対応OS、CPU、メモリ、GPU、ストレージなどの要件は、使用するバージョンによって変わります。
購入前には、SOLIDWORKS公式の最新動作環境と、授業で使用するバージョンを確認してください。
建築・設計向けパソコンの選び方は、次の記事も参考にしてください。
ほかの学生向けCAD・解析ソフト
SOLIDWORKS以外にも、学生が無料または教育向け条件で利用できるCAD・解析ソフトがあります。
よくある質問
SOLIDWORKSの学生版は無料ですか?
無料のDesign Standardがあります。Design Premium学生版とxDesign学生版は、公式ページでそれぞれ年間60米ドルと案内されています。
無料版は何年間使えますか?
登録後1年間です。期限終了時にも学生資格を満たしていれば、同じフォームから再登録できます。
無料版にSimulationやCAMは含まれますか?
含まれません。SimulationやCAMなどが必要な場合は、Design Premiumを検討してください。
Macで無料のDesign Standardを使えますか?
Design StandardはWindows PCへのインストールが必要です。Macでブラウザから利用したい場合は、有料のxDesignが候補です。
学校にSOLIDWORKSがあれば、自宅でも無料で使えますか?
学校の教育版契約が所定の条件を満たしていれば、Design Premium for Studentsを無償利用できる場合があります。利用できるかどうかは学校の担当部署へ確認してください。
無料版をアルバイトやインターンで使えますか?
使えません。学生向けライセンスは商用利用、アルバイト、通常のインターン業務には使用できません。インターンではSkillForceなどの対象制度を確認してください。
卒業研究や大学院の研究で使えますか?
学生向け公式ページでは、大学院以上の研究目的に使用できないと案内されています。研究で必要な場合は、所属大学のライセンス管理部署や担当教員へ確認してください。
Design Premiumの60米ドルは日本円でいくらですか?
日本円の支払額は、決済時の為替レート、税金、カード会社や決済サービスの手数料によって変わる可能性があります。購入画面に表示される最終金額を確認してください。
まとめ
SOLIDWORKSには、学生が1年間無料で利用できるDesign Standardがあります。Windows PCを持っていて、基本的な3次元CADを学びたい学生は、無料版から始められます。
Simulation、CAM、Electrical、Visualize、ComposerやCSWA・CSWPの受験資格が必要な場合は、年間60米ドルのDesign Premiumが候補です。
Mac、Chromebook、タブレットを使用する場合は、ブラウザベースで年間60米ドルのxDesignを検討できます。
在籍校が対象となるSOLIDWORKS教育版を契約している場合は、Design Premiumを無償利用できる可能性があるため、有料版を購入する前に学校へ確認しましょう。
学生向けライセンスは、商用利用、アルバイト、通常のインターン業務、大学院以上の研究目的には使用できません。利用目的に合ったライセンスを選び、申込前に最新の公式条件を確認してください。
公式情報
- SOLIDWORKS for Students公式ページ
- SOLIDWORKS Design Standard for Students公式ページ
- 無料Design Standard学生登録フォーム
- 学校経由のSOLIDWORKS Design Premium for Students公式案内
- SOLIDWORKS SkillForceプログラム公式ページ
公式情報確認日:2026年8月1日。料金、対象条件、対応環境、学校契約の条件は変更される場合があります。申込前に公式ページで最新情報をご確認ください。







