Vectorworks学生版は原則1年間無料|対象者・申請・更新・透かしの注意点

  • 公開日:2026/7/29
  • 最終更新日:
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Vectorworks学生版は原則1年間無料|対象者・申請・更新・透かしの注意点

Vectorworksには、対象となる学生・教職員がVectorworks Design Suiteを無償で利用できる教育ライセンスがあります。資格認証後に発行されるライセンスは原則1年間有効で、在学・在職資格を継続して満たす場合は延長申請が可能です。

ただし、卒業予定日が近い学生は利用期限が1年未満になる場合があります。また、商用目的での利用は禁止され、作成ファイルへのウォーターマーク(透かし)や、商用版とのデータ互換、PDFの編集に制限があります。無料という点だけで判断せず、申請資格とデータ制限まで確認してから利用しましょう。

2026年7月29日時点の要点

  • 対象製品はVectorworks Design Suite
  • 対象資格を満たす学生・教職員は無償
  • 有効期間は原則1年間。ただし卒業予定日が近い場合は短くなることがある
  • 資格を再確認できれば延長申請が可能
  • 商用利用は禁止
  • 教育版ファイルにはウォーターマークが入り、商用版では開けない
  • 現行の公式導入ガイドでは2台までインストール可能。ただし同時稼働は不可

この記事で分かること

  • Vectorworks学生・教職員向けライセンスの対象者
  • 無料で使える製品と利用期間
  • SheerIDを使った申請と資格確認の流れ
  • 延長申請の時期と注意点
  • 透かし、PDF、商用版とのデータ互換に関する制限
  • Vectorworks 2026を使うノートPCの公式動作環境
  • 教育機関向けライセンスやstudent2PROとの違い

Vectorworks学生版の基本情報

項目内容
正式名称Vectorworks 学生・教職員向けライセンス
対象製品Vectorworks Design Suite スタンドアロン版
料金対象資格を満たす学生・教職員は無償
主な対象対象となる教育機関やキャリアアップスクールに在籍する16歳以上の学生、在職中の教職員
有効期間資格認証後にシリアルが発行されてから原則1年間
卒業予定日が近い場合発行日から1年間、または卒業予定日から90日のいずれか早い日まで
延長期限の30日前から申請可能。期限切れ後も申請でき、資格の再認証が必要
認証方法VectorworksアカウントとSheerIDによる在学・在職確認
インストール台数現行の公式導入ガイドでは1ライセンスで2台まで。ただし同時稼働は不可
商用利用不可。学業以外の目的では利用できない
主な制限ウォーターマーク、商用版との非互換、教育版から書き出したPDFの編集制限

この制度は終了日が明示された期間限定キャンペーンではありません。「1年間」は制度全体の開催期間ではなく、申請者ごとに発行されるライセンスの有効期間です。

Vectorworks学生・教職員向けライセンスとは

Vectorworks学生・教職員向けライセンスは、設計やデザインを学ぶ学生と、教育に携わる教職員のCADスキル向上を支援するために無償提供される個人向け教育ライセンスです。

利用できる製品はVectorworks Design Suiteです。公式教育ページでは、プロフェッショナルライセンスに含まれるツールや機能とVectorworks Cloud Servicesを利用できると案内されています。ただし、機能を使えることと、作成データを商用版と自由に交換できることは別です。教育版にはファイルと書き出しデータに制限があります。

無料で利用できる対象者

公式導入ガイドでは、次のような対象教育機関に在学・在職している人が申請資格の対象として案内されています。

  • 大学院
  • 大学
  • 高等専門学校
  • 専門学校
  • 高等学校
  • キャリアアップスクールなどの対象教育機関

学生は原則16歳以上が対象です。16歳未満でも高等学校以上の教育カリキュラムを受講している場合は、Vectorworksの教育支援ライセンス窓口への相談が案内されています。

学校に在籍していれば必ず承認されるとは限りません。

申請フォームの教育機関リストやSheerIDの認証結果によって判断されます。学校名が表示されない場合は、申請画面から教育機関の追加をリクエストできます。

対象製品はVectorworks Design Suite

学生・教職員向けライセンスで利用できる製品は、Vectorworks Design Suiteのスタンドアロン版です。Design Suiteは、建築・内装、ランドスケープ、エンタテインメント分野などで使われるVectorworksの設計機能をまとめた製品です。

ライセンスの有効期間中に新しいVectorworksのバージョンが公開された場合は、カスタマーポータルから最新バージョンのライセンスを取得できます。公式FAQでは、最新バージョンに加えて過去3バージョンまで利用できると案内されています。

学生版で利用できる機能とCloud Services

公式教育ページでは、Vectorworks Design Suiteの学生・教職員向けライセンスで、プロフェッショナルライセンスのツールや機能を利用できると案内されています。Vectorworks Cloud Servicesも対象に含まれます。

ただし、Cloud Servicesの保存容量や提供機能は変更される可能性があります。この記事では容量を固定せず、申請後に表示されるカスタマーポータルや公式Cloud Services案内を確認する前提とします。

申請に必要な資格確認

申請にはVectorworksアカウントが必要です。申請フォームへ入力した在学・在職情報は、外部認証サービスのSheerIDを通じて確認されます。

学校から個人用の教育機関メールアドレスが配布されている場合は、そのアドレスを入力します。代表アドレスやグループアドレスなど、複数人で共有するメールアドレスは使えません。学校から個人用アドレスが配布されていない場合は、本人を特定できる個人用メールアドレスを入力するよう案内されています。

自動認証だけで確認できない場合は、証明書類のアップロードを求められることがあります。公式ガイドでは、次の情報を確認できる正式書類が必要とされています。

  • 申請者のフルネーム
  • 学校名
  • 現在在学中または在職中であることを確認できる日付

書類の例として、学生証、教職員証、時間割、成績証明書、在籍証明書、学費の領収証、教職員の給与明細などが案内されています。実際に必要となる書類は申請画面の指示を優先してください。

申請からダウンロードまでの流れ

  1. Vectorworks公式の教育ページから「学生・教職員向けライセンスのリクエスト」へ進む
  2. Vectorworksカスタマーポータルへサインインする
  3. アカウントがない場合は新規作成する
  4. 学校名、教育機関メールアドレス、学科、卒業予定日などを入力する
  5. 利用規約とプライバシーポリシーを確認して申請する
  6. SheerIDによる在学・在職認証を受ける
  7. 必要に応じて証明書類をアップロードする
  8. 認証後、シリアル番号とダウンロード案内のメールを受け取る
  9. カスタマーポータルからインストーラーとライセンス情報を確認する

認証やライセンス発行にかかる日数は、申請内容や追加書類の有無によって変わります。授業開始直前ではなく、余裕を持って申請するのが安全です。エラーが出た場合は同じ申請を何度も繰り返さず、公式ガイドに従ってSheerIDまたはVectorworksの窓口へ確認してください。

有効期間は原則1年間

資格認証後にシリアル番号が発行されてから、ライセンスは原則1年間有効です。ただし、学生が申請フォームに入力した卒業予定日が近い場合は、次のうち早い日が使用期限になります。

  • シリアル発行日から1年後
  • 卒業予定日から90日後

そのため、「申請すれば全員が必ず365日使える」とは限りません。発行メールに記載された有効期限を必ず確認してください。

延長申請の方法

継続して学生・教職員の資格を満たしている場合は、カスタマーポータルからライセンスの延長をリクエストできます。延長申請は期限の30日前から可能で、期限切れ後も手続きできます。

  1. 前回ライセンスを取得したVectorworksアカウントでカスタマーポータルへサインインする
  2. 「ライセンス」タブから対象ライセンスを表示する
  3. 「延長をリクエスト」を選ぶ
  4. 登録情報と卒業予定日を確認する
  5. SheerIDで在学・在職資格を再認証する

資格が確認されると、有効期限が1年間延長されます。ただし、申請できる回数や時期には制限があり、公式ガイドでは取得・延長申請は11か月に一度が上限と案内されています。自動更新ではないため、自分で延長手続きを行う必要があります。

インストールできるパソコン台数

現行の「Vectorworks 学生・教職員向けライセンス導入ガイド」のFAQでは、1ライセンスで2台のパソコンにインストール可能と案内されています。ただし、2台を同時に稼働させることはできません。

古いパソコンから新しいパソコンへ移行する場合は、使用許諾契約の範囲で古いパソコンからアンインストールし、新しいパソコンへインストールします。過去バージョンについてはインストール台数の扱いが異なる案内もあるため、複数バージョンを使う場合はカスタマーポータルと最新ガイドを確認してください。

簡易版のEducation Solution Guideには「1パソコンに1ライセンス」と読める記載があります。

この記事では、手順とFAQが詳しく更新されている学生・教職員向け導入ガイドの「2台まで・同時稼働不可」を優先しています。申請時に表示される最新の利用条件が異なる場合は、申請画面と利用規約を優先してください。

透かしとデータ取り出しの注意点

教育版で作成したファイルにはウォーターマークが入る

学生・教職員向けライセンスで作成・編集したファイルには、教育版であることを示すウォーターマークが入ります。提出物や印刷物の見え方に関わるため、授業での提出方法を教員へ確認しておきましょう。

公式Education Solution Guideでは、透かしを入れずに印刷したい場合は、学校側の教育機関向けライセンス環境で印刷する方法が案内されています。

商用版では教育版ファイルを開けない

学生・教職員向けライセンスや教育機関向けライセンスで作成・編集した教育版ファイルは、Vectorworksの商用版では開けません。インターン先、就職先、設計事務所などへデータを渡す予定がある場合は、共同作業を始める前にファイル形式と受け渡し方法を確認してください。

教育版から書き出したPDFは編集できない

公式導入ガイドでは、教育版から書き出したPDFは編集できず、IllustratorやPhotoshopなどのAdobeソフトで開いたり編集したりできないと案内されています。

プレゼンテーションボードやポートフォリオをAdobeソフトで仕上げる課題では、どの形式で書き出すか、学校の教育機関向け環境を使うかを事前に確認する必要があります。

商用利用は禁止

学生・教職員向けライセンスは学業・教育目的のための特別なライセンスです。現行の日本国内向け導入ガイドでは、商用目的での利用は固く禁じられ、学業以外の目的では利用できないと明記されています。

有償の設計案件、受託制作、勤務先の業務、販売する成果物の制作などには使わないでください。卒業後や商用案件でVectorworksを使う場合は、商用ライセンスまたはstudent2PROの条件を確認します。

教育機関向け組織ライセンスとの違い

比較項目学生・教職員向けライセンス教育機関向けライセンス
利用単位学生・教職員の個人学校・研究室などの組織
主な環境個人のパソコン学校のLAN環境、コンピューターラボなど
期間原則1年間。資格確認後に延長可能組織向けの別条件
ウォーターマークありEducation Solution Guideではなしと案内
PDF取り出し編集などに制限ありEducation Solution Guideでは取り出し制限なしと案内
商用版との互換なしなし

個人向けライセンスと学校の組織ライセンスは別制度です。学生が自宅や持ち運び用PCで使う場合は個人向け、学校のPC教室や研究室で一括管理する場合は教育機関向けが中心になります。

卒業後のstudent2PROとは

student2PROは、学生向けVectorworks製品を利用したことがある人が、卒業後にプロフェッショナルライセンスへ移行するための支援制度です。2026年の公式資料では、対象製品を約40%オフで購入できることと、学生時代に作成したウォーターマーク入りファイルを、1回に限りウォーターマークのないファイルへ無償変換するサービスが案内されています。

利用には、対象となる学生向け製品を保有していたこと、対象校に在学中または卒業後3年以内であること、本人確認・在学・卒業を証明する書類を提出できることなどの条件があります。購入は本人が生涯に一度、1ライセンスのみです。価格や対象製品は変わる可能性があるため、購入時点のstudent2PRO公式資料を確認してください。

Vectorworks用ノートPCに必要なスペック

学生・教職員向けライセンスの動作環境は、Vectorworks 2026スタンドアロン版に準じます。公式の区分は「エントリー」「ミドル(推奨)」「ハイエンド」です。

項目エントリーミドル(推奨)
用途の目安2D図面、簡単な3Dモデリング詳細な2D・3D、小中規模BIM、レンダリング
CPUIntel Core i5、AMD Ryzen 5相当以上、Apple M1以上6コア以上・2GHz以上のIntel Core i7、AMD Ryzen 7相当以上、Apple M1 Pro以上
メモリWindows・Intel Macは8GB以上、MシリーズMacは16GB以上16GB以上
GPUWindowsはDirectX 11互換・VRAM 2GB以上WindowsはDirectX 11互換・VRAM 4GB以上
ストレージフルインストールは65GB以上。SSDへのインストールを推奨
画面解像度1440×900以上1920×1080以上

授業でBIM、複雑な3D、レンダリング、Adobeソフトを併用する場合は、最低条件ではなくミドル以上を基準にした方が選びやすくなります。大きなデータや複雑なレンダリングでは、公式も16GB以上のメモリを強く推奨しています。

Windows 11に対応していますが、ARM系プロセッサを搭載したWindows PCは公式動作環境でサポート対象外です。Macは対応するmacOSとAppleシリコンの条件を確認してください。大学指定のバージョンやプラグインがある場合は、大学の指定を優先します。

パソコン選びを先に整理したい人は、建築学科のノートPC選びも参考にしてください。CAD・BIM・レンダリングの違いから、メモリ、GPU、SSD、持ち運びを判断できます。

他の学生向けCAD・BIMライセンスと比べるときの注意点

学生向けライセンスは、ソフトごとに対象者、更新方法、商用利用、ファイル制限が異なります。「ほかのCADが1年間無料だからVectorworksも同じ条件」と考えず、個別の利用規約を確認してください。

Vectorworksで特に注意したいのは、教育版ファイルを商用版で開けないこと、ウォーターマークが入ること、教育版から書き出したPDFに編集制限があることです。Autodeskの学生向け制度を確認したい場合は、Autodesk学生版は1年間無料で別に整理しています。

申請前のチェックリスト

  • 自分の学校やスクールが対象教育機関として認証されるか
  • 個人用の教育機関メールアドレスを使えるか
  • 学生証や在籍証明書など、現在の資格を確認できる書類があるか
  • 卒業予定日を正しく入力できるか
  • 発行されるライセンスの実際の有効期限を確認したか
  • 商用目的では使わないことを理解したか
  • 教育版ファイルと商用版ファイルを混在させない運用を決めたか
  • 提出物にウォーターマークが入っても問題ないか
  • PDFをAdobeソフトで編集する必要がないか
  • 使用するPCがVectorworksの公式動作環境を満たすか

よくある質問

Vectorworks学生版は誰でも無料で使えますか?

誰でも利用できるわけではありません。対象となる教育機関やキャリアアップスクールに在籍する学生、在職中の教職員が対象で、SheerIDによる資格認証が必要です。

学生版は必ず1年間使えますか?

原則はシリアル発行から1年間です。ただし卒業予定日が近い場合は、発行日から1年間または卒業予定日から90日のいずれか早い日までになります。

1年後は自動更新されますか?

自動更新ではありません。カスタマーポータルから延長をリクエストし、SheerIDで学生・教職員資格を再認証する必要があります。

何台のパソコンへインストールできますか?

現行の公式導入ガイドでは1ライセンスで2台までインストール可能ですが、同時稼働はできません。最新の申請画面と利用規約も確認してください。

学生版でアルバイトや受託の図面を作れますか?

できません。公式導入ガイドでは商用目的での利用が固く禁じられ、学業以外の目的では利用できないとされています。

学生版のファイルを就職先の商用版で開けますか?

開けません。教育版で作成・編集したファイルは商用版と互換性がありません。卒業後の移行ではstudent2PROのウォーターマーク除去サービスなど、公式の移行方法を確認してください。

学生証だけで申請できますか?

学生証で認証できる場合もありますが、書類にはフルネーム、学校名、現在在学中であることを裏付ける日付が必要です。申請内容によって追加書類を求められるため、画面の指示を優先してください。

テクニカルサポートは利用できますか?

無償提供される学生・教職員向けライセンスには、通常のテクニカルサポートは提供されません。公式FAQやVectorworks Forumを利用し、申請・認証に関する問題は案内された窓口へ問い合わせます。

まとめ

Vectorworks学生・教職員向けライセンスでは、対象資格を満たす人がVectorworks Design Suiteを無償で利用できます。ライセンスは原則1年間で、資格を継続して満たせば延長申請が可能です。

一方で、卒業予定日によって利用期間が短くなる場合があり、商用利用は禁止されています。教育版ファイルにはウォーターマークが入り、商用版との互換性やPDF編集にも制限があります。申請前に「無料かどうか」だけでなく、提出方法、共同作業、卒業後のデータ移行まで確認しておくことが大切です。

Vectorworksを使うノートPCを購入する場合は、大学指定のバージョンと公式動作環境を先に照合してください。専攻全体のPC選びは、理系大学生向けPCの選び方、GPU性能の判断はRTX 5060ノートは大学生に必要?も参考になります。

公式情報

公式情報確認日:2026年7月29日。申請資格、認証方法、動作環境、移行制度は変更される場合があります。申請時は最新の公式ページ、申請画面、利用規約を確認してください。

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