大学生PCのメモリ8GBで後悔?16GB必要か徹底検証【2026年度】

  • 公開日:2025/12/4
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なぜ今「メモリ16GB必須時代」と言われ始めたのか

「大学で使うパソコン、8GBで十分ですか?それとも16GB必要ですか?」

春になると、新入生や親御さんから必ずこの質問をされます。数年前までなら「文系なら8GBで十分、理系なら16GBかな」と答えていましたが、2026年度入学の皆さんには、文系・理系問わず「予算が許すなら間違いなく16GB」と答えます。

なぜなら、OS(Windows 11)やアプリの進化により、パソコンが快適に動くために必要なメモリの「最低ライン」が底上げされているからです。「8GBでも動く」のは事実ですが、「4年間ストレスなく快適に使う」ための基準は、今や16GBになりつつあります。

💡 メモリは「作業机の広さ」

メモリはよく「作業机の広さ」に例えられます。机が広ければ、教科書、ノート、辞書を同時に広げて作業できますが、狭いとイチイチ片付けながら作業しなければならず、効率が落ちます。8GBは「狭い机」、16GBは「広い机」です。4年間どちらの机で勉強するかを、今決めることになります。

この記事では、PC選びで失敗したくない後輩の皆さんのために、なぜ「8GBはもう終わった」と言われるのか、その理由と賢い選び方を徹底的に解説します。

注:パソコンの最適なスペックは、使用目的や予算によって異なります。この記事では一般的な大学生の使用シーンを想定していますが、専門的なソフトウェアを使う学部(建築、デザイン、プログラミング等)では、さらに高いスペックが必要になる場合があります。

⚠️ 購入前に必ず確認してください

本記事のスペック情報や価格は2025年12月時点の情報を基にしていますが、最新情報は必ず各大学およびメーカーの公式サイトをご確認ください。特に大学のBYOD(個人PC持ち込み)推奨スペックは年度ごとに更新されるため、入学予定の大学の最新情報を必ずチェックしましょう。また、PCの価格やモデルは市場状況により変動します。


大学のBYOD推奨スペックはどう変わってきたか(2026年度に向けたトレンド)

まず、客観的なデータとして大学側が求めているスペックの変化を見てみましょう。

すでに一部の代表的な大学では「メモリ16GB以上」が推奨になっており、今後この流れが広がるトレンドになりつつあります。

東大をはじめとする大学の動き

特に象徴的なのが東京大学の動きです。東京大学のBYOD(個人所有PC持ち込み)方針では、2022年度からPC必携化が始まりましたが、2025年1月19日に更新された最新の方針では、基本的な性能要件として「メモリ16GB以上」が明記されました。東京大学のBYOD公式ページでは、4年間の利用を想定した推奨スペックとして16GB以上が示されています。

また、その他の大学でも同様の傾向が見られます:

さらに、明治学院大学や早稲田大学理工学部など、生協パンフレットや案内資料で16GB推奨が案内されている大学も増えています。PC Watchの有名大学のBYOD特集記事でも、複数の大学で16GB推奨の流れが確認されています。

このように、「8GBはあくまで最低限のライン、推奨は16GB」というトレンドが大学教育の現場で広がりつつあります。

2026年度入学の皆さんが卒業する2030年頃のアプリ環境を考えると、今8GBを選ぶのはリスクがあると言わざるを得ません。


8GBでは何が起こる?大学生活の具体的な使用シーン別に解説

では、メモリ8GB(狭い机)だと、大学生活のリアルな場面で何が起こるのでしょうか。

シーン1:オンライン授業+レポート作成(Zoom + Word + Chrome)

これが最も一般的な「メモリ不足」を感じる瞬間です。

ZoomやTeamsで授業を受ける(メモリをかなり消費)
先生の話をメモするためにWordを開く
分からない単語を調べるためにGoogle Chromeを開く
【結果】8GBのメモリは限界に達しやすくなる

この「ながら作業」をした瞬間、8GBのメモリは限界に達しやすくなります。Chromeは1タブあたり平均150~300MB程度のメモリを消費し、10個ほど開くと合計で1.5~2GB程度を使うこともあります(タブ内容により変動)。最近のChromeはメモリセーバー機能で非アクティブタブをスリープ化し、メモリ消費を削減しますが、それでも複数タブを同時に使う場合は相応のメモリを消費します。

メモリが足りなくなると、Zoomの映像がカクついたり、文字入力がワンテンポ遅れたりして、授業に集中できなくなります。

シーン2:就職活動(Web面接 + 企業HP + エントリーシート)

3年生以降の就職活動でもPCのスペックは重要です。Web面接中にPCが固まるのは絶対に避けたい事態です。

最近のWebブラウザやOSは、起動しているだけで数GBのメモリを使用します。Windows 11は、設定やバックグラウンドアプリにより異なりますが、アイドル時でも一般的に1.5~3.5GB程度のメモリを使用することがあります(2025年時点の実測値)。このため、8GBモデルでは実質的に使える空き容量が半分以下になるケースもあります。

そこにWeb面接アプリとブラウザを立ち上げると、PCの動作が「もっさり」し始めます。ここぞという時にフリーズしないためにも、16GBの余裕が必要です。


16GBを選ぶべき理由と、予算が厳しいときの優先順位(CPUよりメモリ)

「でも、16GBモデルは高い…」と悩む方も多いでしょう。予算が限られている場合、スペックのどこを削るべきでしょうか?

私の答えは、「CPUのランクを落としてでも、メモリ16GBを優先しろ」です。

CPU「Core i5」+ メモリ16GB > CPU「Core i7」+ メモリ8GB

家電量販店などでは「Core i7(高性能CPU)だから速いですよ!」と8GBモデルを勧められることがありますが、これは罠です。

❌ よくある失敗例

CPU: Core i7(高性能)

メモリ: 8GB

結果: CPUは速いのに、メモリ不足で動作が遅くなる

✅ 正解の選択

CPU: Core i5(標準的)

メモリ: 16GB

結果: 複数アプリを開いても快適に動作

いくらCPU(頭脳)が優秀でも、メモリ(作業机)が狭ければ、その処理能力を発揮できません。逆に、CPUがそこそこの性能(Core i5やRyzen 5)でも、メモリが16GBあれば、複数のアプリを広げても快適に動作します。

「後から増設」はできない機種が多い

「とりあえず8GBで買って、足りなかったら後で足せばいいや」と考えるのは危険です。

⚠️ 重要:後からメモリ増設できない機種が大半

最近の薄型軽量ノートパソコン(モバイルノート)の多くは、メモリが基板に直接はんだ付けされており、後から増設・交換ができない仕様(オンボードメモリ)になっています。買った瞬間にそのPCの4年間の限界が決まってしまうため、最初から16GBを選んでおくのが最も安全な投資なのです。


生協パソコン vs 市販16GBコスパモデルの比較

ここで、よくある「生協パソコン」と「市販のコスパモデル」を比較してみましょう。

生協パソコンは「4年間の動産保証(壊しても保証)」や「学内サポート」が手厚いのが最大のメリットですが、スペックに対して価格が割高になる傾向があります。

項目生協パソコン(例:Panasonic/Dynabook)市販コスパモデル(例:HP/Dell/Lenovo)
価格(2025年12月時点)約18万円~26万円(大学・モデルにより差異)学割・セール時で12万円~15万円台
CPUCore i5 / Ultra 5Core i5 / Ryzen 5
メモリ16GBモデルも用意されている16GB
ストレージ256GB〜512GB512GB
重量超軽量(約0.9kg〜1kg)軽量(約1.0kg〜1.3kg)
保証4年間(物損付)1年(オプションで4年に延長可)

最近の生協モデルも16GBの高機能モデルが主力になりつつあります(例:中京大生協では16GB搭載モデルが用意されており、2025年12月時点で約18~26万円の幅があります)。

一方、2025年12月時点では、市販の海外メーカー製なら、同じ16GBメモリ・512GB SSDのスペックで学割・セール時で12~15万円台のモデルが多く見つかります(通常価格は13~18万円程度)。浮いた予算で、メーカー直販の「4年保証(物損含む)」を追加しても(保証料は機種により2~3万円台程度)、本体13万円+保証3万円で合計16万円前後に収まる場合が多く、まだお釣りが来ることもあります。

「絶対に学内で対面サポートを受けたい」という人以外は、市販の16GBモデルを買う方がコストパフォーマンスは圧倒的に高くなります。


どのメーカーで買うか:HP・Dell・Lenovoなどの16GBコスパ機+学割ストアの存在

16GBメモリ搭載で、大学生におすすめの「軽くて・安くて・丈夫」なメーカーとモデルを紹介します。これらは「学割ストア」を経由するとさらにお得に買えることが多いです。

注:以下は2025年12月時点の代表的なモデルです。機種名や価格は頻繁に更新されるため、購入時は必ず各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。

1. HP (ヒューレット・パッカード)

デザインが良く、女子学生にも人気です。

代表的なモデル:OmniBook / Pavilion Aero シリーズ

  • 重さ1kgを切る超軽量モデル(990g前後)。持ち運びが多い大学生に最適です。
  • HPの学割ストアを利用すれば、16GBメモリ搭載でも学割・セール時で12~15万円台で狙えます(2025年12月時点)。

2. Lenovo (レノボ)

コスパ最強格のメーカーです。

代表的なモデル:IdeaPad Slim 5 シリーズ

  • 見た目もシンプルで、性能に対して価格が非常に安いです。予算を抑えたいなら第一候補。
  • Lenovo学生ストアに登録すると、一般価格より最大47~64%OFFで購入できる場合があります(2025年12月時点)。

3. Dell (デル)

質実剛健でサポートもしっかりしています。

代表的なモデル:Inspiron 13 / 14

  • バランスの良い構成で、即納モデルも多いのが特徴。16GBモデルも豊富です。
  • Dell学割ストアで学割価格を確認できます。

4. MouseComputer (マウスコンピューター)

国内メーカーの安心感が欲しいならここ。

代表的なモデル:mouse B4 や DAIV シリーズ(理系・クリエイティブ向け)

  • 国内生産でサポートも手厚く、生協PCの代わりとして選ぶ学生も多いです。

2025年12月時点では、HPやLenovo、Dellの学割ストアを利用すると、16GBメモリ+512GB SSD構成で学割・セール時に12~15万円台のモデルが多く見つかります。ただし、価格やキャンペーンは頻繁に変わるため、購入前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。


よくある質問

Q1. 文系でも16GB必要ですか?

A. はい、文系でも16GBを強くおすすめします。

文系でもオンライン授業、Youtubeでの動画視聴、複数の資料を開いてのレポート作成は当たり前です。8GBだと「動くけど遅い」というストレスを4年間抱えることになります。価格差が縮まっている今、あえて8GBを選ぶメリットは薄いです。

Q2. 4年間使うならストレージ(SSD)はどれくらい必要?

A. 最低256GB、できれば512GBが安心です。

iPhoneのバックアップを取ったり、写真や動画を保存したりすると256GBは意外とすぐに埋まります。クラウド(Google Drive等)も活用できますが、本体容量は512GBあると余裕が持てます。

Q3. 後からメモリ増設で対応できませんか?

A. ノートPCは「できない」と考えてください。

前述の通り、最近の持ち運び用ノートPCはメモリが基板に固定されており、購入後の増設ができません。「足りなくなったら足す」はデスクトップPCの話です。購入時の選択が4年間の快適さを決めます。


まとめ:今すぐやるべき3ステップ

「8GBはもう終わった」説は、もはや説ではなく現実です。快適な大学生活のために、以下の3ステップで準備を進めてください。

✅ PC購入前のチェックリスト

  • ステップ1:志望大学の公式サイトで「推奨スペック」を確認する

    「2025年度/2026年度 入学者向け」のページを探しましょう。「メモリ16GB」の記載が増えているはずです(例:東京大学横浜国立大学、千葉経済大学など)。

  • ステップ2:生協PCの仕様と価格を確認する

    カタログを見て、16GBモデルの価格をチェックします。

  • ステップ3:市販の16GBモデルと価格比較する

    Amazon、楽天、またはメーカー直販の「学割ページ」(HPLenovoDell)で、同じCPU・メモリ16GBのモデルを探してみてください。きっと「こんなに安く買えるの?」と驚くはずです。

パソコンは大学生活の相棒です。安易に8GBを選んで後悔することのないよう、「メモリ16GB」を合言葉に、賢い選択をしてくださいね!

⚠️ 最終確認

本記事のスペック情報や価格は2025年12月時点の情報を基にしていますが、最新情報は必ず各大学およびメーカーの公式サイトをご確認ください。大学の推奨スペックは年度ごとに更新され、PCの価格・モデルは市場状況により変動します。購入前には必ず公式情報をご確認ください。

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