「ChatGPTでレポート書いてるけど、月20ドルの有料版って必要なの?」「無料版で十分なのか、それとも課金すべきか迷っている...」 そんな悩みを抱える大学生の皆さんへ。この記事では、ChatGPT-4o無料版と有料版(ChatGPT Plus)の違いについて、レポート作成を中心とした学生目線で徹底比較します。 2024年5月に公開されたChatGPT-4oは、無料版でも従来のGPT-3.5を大…
大学のMicrosoft 365でCopilot無料?学生版A3/A5の真実と賢い活用法【2025-2026】

「大学でMicrosoft 365が無料で使えるって聞いたけど、Copilotも無料なの?」「WordやExcelでAI機能を使ってレポートを効率化したい!」
そんな疑問を持つ大学生の皆さんへ。この記事では、大学提供のMicrosoft 365におけるCopilot機能の利用可否と、無料で使えるAI活用術について徹底解説します。
多くの大学がMicrosoft 365を学生に無償提供していますが、アプリ内Copilot機能(Word・Excel・PowerPointのAI支援)は別途有料または大学契約次第という実態があります。一方で、2025年以降、Web版のCopilot Chat(チャット型AI)は教育機関向けに無償提供されるケースが増えています。
この記事を読めば、自分の大学でCopilotが使えるかの確認方法と、無料または低コストでOfficeでAI体験を実現する方法がわかります。(専門知識は不要です!)
注:Microsoft 365のライセンス提供状況は大学によって大きく異なります。この記事では2025年12月時点の一般的なケースを解説していますが、詳細は各大学の情報システム部署やヘルプデスクで必ず確認してください。また、Microsoft 365の機能や料金体系は頻繁に変更されるため、最新情報は公式サイトで確認することをおすすめします。
Microsoft 365 Education:A1/A3/A5ライセンスの違い
大学が提供するMicrosoft 365には、主にA1、A3、A5という3つのライセンス種類が用意されています。日本国内でもA1またはA3が学生向けに配布されるケースが多く見られますが、実際にどのライセンスが割り当てられているかは大学ごとに異なります。
A1ライセンス(基本プラン)
含まれる主な機能:
- Word、Excel、PowerPoint(Web版とデスクトップ版)
- OneDrive(1TB)
- Teams(ビデオ会議、チャット)
- Outlook(メール)
Copilot機能:アプリ内Copilot(Word/Excel等)は原則として含まれない(別途契約が必要)。ただし、Web版のCopilot Chat(チャット型AI)は大学の設定次第で無料で使える場合があります(2025年以降の提供拡大による)。
A3ライセンス(セキュリティ強化)
A1に加えて:
- 高度なセキュリティ機能
- コンプライアンスツール
- デバイス管理機能
Copilot機能:アプリ内Copilotは原則として含まれない。Copilot Chatは大学の管理者が有効化していれば利用可能(一部大学で独自契約により提供される場合あり)。
A5ライセンス(最上位プラン)
A3に加えて:
- 高度なデータ分析機能
- 音声会議機能
- より高度なセキュリティ
Copilot機能:Copilot Chatは含まれる可能性が高いが、完全なアプリ内Copilot for Microsoft 365は別契約が一般的。
各プランの詳細な機能差については、Microsoft 365 for Education プラン一覧でも確認できます。
💡 Microsoft 365ライセンスは「携帯電話のプラン」
Microsoft 365のライセンス種類は、携帯電話の料金プランのようなものです。基本プラン(A1)では通話とメール(Word、Excel、PowerPoint)が使えますが、アプリ内のAIアシスタント(アプリ内Copilot)は含まれていません。ただし、2025年以降は「基本的なAIチャット(Copilot Chat)」が無料で使えるようになってきました。上位プラン(A3)にしても、基本的な機能が充実するだけで、完全なアプリ内Copilotは別途オプション契約が必要です。最上位プラン(A5)でも、一部のCopilot機能は使えるかもしれませんが、完全なCopilot for Microsoft 365は別料金、というイメージです。
Copilot for Microsoft 365とCopilot Chatの違い
2025年12月時点で、Microsoftが提供する「Copilot」には大きく分けて2種類があります。この2つを区別することが、大学でのCopilot利用可否を理解する鍵です。
① Copilot for Microsoft 365(アプリ内統合AI)
Copilot for Microsoft 365は、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどのアプリ内で直接使えるAI支援機能です。たとえば:
- Wordで:文章の下書き生成、要約、リライト
- Excelで:データ分析、グラフ生成、関数の提案
- PowerPointで:スライドデザイン提案、コンテンツ生成
- Outlookで:メール下書き、要約、スケジュール調整
これらの機能は非常に便利ですが、Copilot for Microsoft 365の標準価格は組織向けで1ユーザーあたり月30ドル(年契約ベース)です。個人で契約する場合は、Copilot Pro(月額3,200円、日本価格)が現実的な選択肢となります。大学が組織契約でCopilotを提供している場合は学生も無料で使えますが、そのような大学はまだ少数です。
② Copilot Chat(Web版チャットAI)
Copilot Chat(旧Bing Chat Enterprise)は、Webブラウザで使えるチャット型のAIアシスタントです。検索エンジンと連携しながら質問に答えたり、文章を生成したりできます。
重要:2025年以降、Microsoftは教育機関向けにCopilot Chatを追加費用なしで提供する方針を打ち出しています。大学がこの機能を有効化していれば、A1/A3/A5のどのライセンスでも、学生は無料でCopilot Chatを利用できます。大学アカウントでログインすることで、データが学習に使われない「商用データ保護」が適用されます。
Copilot Chatの提供状況については、Microsoftの公式教育ブログで詳細が確認できます。
⚠️ アプリ内CopilotとCopilot Chatは別物
多くの学生が混同しがちですが、以下の点に注意してください:
・アプリ内Copilot(Word/Excel等で直接使えるAI):原則として有料(大学契約または個人契約が必要)
・Copilot Chat(Web版のチャットAI):教育機関向けに無償提供されているケースが増加中(2025年以降)
自分の大学でCopilot Chatが使えるかは、情報システム部署に確認するか、実際にMicrosoft.com/copilotにアクセスして大学アカウントでログインしてみてください。
自分の大学のライセンスを確認する方法
自分の大学が提供しているMicrosoft 365ライセンスの種類と、Copilotが利用可能かどうかを確認する方法を紹介します:
また、以下の方法でも確認できます:
ライセンス確認のその他の方法
- 大学の情報システム部署のWebサイトを確認(「Microsoft 365提供」「Office365」等のページ)
- 大学のヘルプデスクに問い合わせる(最も確実)
- WordやExcelを実際に開き、「Copilot」ボタンやアイコンが表示されるか確認
- 大学の学生ポータルサイトでMicrosoft 365関連の案内を確認
もしアプリ内Copilotアイコンが表示されない場合は、残念ながら現時点ではアプリ内Copilotは利用できません。しかし、Copilot Chat(Web版)が使える可能性は十分にあります。また、アプリ内Copilot契約なしでも、Officeで十分にAI活用できる方法があります。
Copilot契約不要!無料で使えるMicrosoft AI機能
アプリ内Copilot for Microsoft 365が使えなくても、Microsoftが提供する以下のAI機能は無料または低コストで利用可能です:
① Copilot Chat(Web版チャットAI)
Copilot Chat(旧Bing Chat Enterprise)は、最新情報を検索しながらAI応答してくれるチャットツールです。2025年以降、教育機関向けに無償提供されるケースが増えています。
- 利用方法:Microsoft.com/copilot にアクセスし、大学アカウントでサインイン
- できること:最新情報の検索、要約、レポートの情報収集、文章生成
- 料金:教育機関向けに無償提供(大学の設定次第)
- メリット:大学アカウントでログインすることで、データが学習に使われない「商用データ保護」が適用される
② Microsoft Designer(画像生成AI)
Microsoft Designerは、テキストから画像を生成できるAIツールです。PowerPointのスライドデザインやレポート用の図版作成に活用できます。
- 利用方法:designer.microsoft.com にアクセス(大学アカウントでサインイン)
- できること:テキストプロンプトから画像生成、デザインテンプレート作成
- 料金:基本機能は無料(一部プレミアム機能は有料)
③ Microsoft Forms AI機能(アンケート作成支援)
Microsoft Formsには、AIによる質問提案機能があります。アンケートやクイズ作成時に、AIが適切な質問を提案してくれます。
④ PowerPoint Designerアイデア(デザイン提案)
PowerPointには、スライドのデザインを自動提案する「デザイナー」機能が標準搭載されています(アプリ内Copilotとは別機能)。
- 利用方法:PowerPointでスライドを作成後、右側に表示される「デザインアイデア」を選択
- できること:スライドレイアウトの自動最適化、画像配置の提案
- 料金:Microsoft 365に含まれる(追加料金なし)
これらのツールは、アプリ内Copilot契約なしでも大学提供のMicrosoft 365アカウントで利用可能です。
外部AI(ChatGPT等)とOfficeを連携する実用術
アプリ内Copilotが使えなくても、外部のAIツールとOfficeを組み合わせることで、同等以上の効果が得られます。
実用例1: ChatGPTでExcelデータ分析の方針を立てる
たとえば、売上データを分析したい場合:
- ChatGPTへの質問例:「月別売上データがあります。季節性を分析し、来月の予測をしたいです。どのようなExcel関数やグラフを使えば良いですか?」
- ChatGPTの回答例:「移動平均を計算するためにAVERAGE関数を使い、折れ線グラフで可視化しましょう。具体的な手順は…」
実用例2: ChatGPTでPowerPointスライド構成案を作成
プレゼン資料の構成に悩んだら、ChatGPTに相談してアウトラインを作成してもらい、PowerPointにコピー&ペーストします。
- ChatGPTへの質問例:「環境問題をテーマにした10分間のプレゼン資料を作りたいです。スライド構成案を提案してください。」
- ChatGPTの回答例:「以下の構成を提案します:1. タイトルスライド、2. 現状の課題、3. 原因分析、4. 解決策の提案、5. まとめ…」
- あなたの作業:提案された構成をPowerPointにコピーし、デザイナー機能でレイアウトを整える
実用例3: Perplexityで最新情報を収集しWordにまとめる
レポートのために最新情報が必要な場合、Perplexity(検索AI)で情報を集め、Wordで整形します。
💡 外部AI連携は「料理の下ごしらえを別の場所でする」
外部AIとOfficeの連携は、料理の下ごしらえ(野菜を切る、肉に下味をつける)を別の作業台でやって、メインのキッチン(Office)で仕上げるようなものです。アプリ内Copilotはキッチン内に下ごしらえスペースが併設されている便利な環境ですが、別の作業台(ChatGPT等)で下ごしらえをしても、最終的な料理の質は変わりません。むしろ、作業台が広い(外部AIの方が機能が豊富)ため、より柔軟な作業ができることもあります。
Office for MacでのCopilot対応状況
Macユーザーの学生も多いため、Office for MacでのCopilot対応状況も確認しておきましょう。
Windows版Office
Copilot対応状況:ほぼ全機能対応(Word、Excel、PowerPoint、Outlook等)
推奨環境:Windows 10以降、Microsoft 365最新版
Mac版Office
Copilot対応状況:コア機能は順次提供されているが、新機能はWindows先行で実装されるケースが多く、一部機能の提供が遅れたりUIが簡素な場合あり
推奨環境:macOS最新版、Microsoft 365最新版
2025年時点で、アプリ内Copilotのコア機能はWeb・Windows・Macのいずれでも提供が進んでいますが、Macユーザーの場合はWeb版のOffice(Office Online)を使うことで、より新しい機能が利用できる場合があります。ブラウザでOffice.comにアクセスし、Web版のWord、Excel、PowerPointを使ってみてください。
また、Copilot Chat(Web版)はブラウザベースのため、Mac/Windows問わず同じ機能が使えます。アプリ内Copilotの機能差が気になるMacユーザーは、Copilot Chatを優先的に活用することをおすすめします。
最新の対応状況については、Copilotのリリースノートで確認できます。
⚠️ Mac版Officeの機能差について
Mac版のOfficeは、Windows版と比べて一部機能に差があることが知られています。特にアプリ内Copilot関連の新機能は、Windows先行で実装される傾向があります。MacユーザーでどうしてもOfficeでAI機能を使いたい場合は、以下の対策を検討してください:
・Web版Office(Office Online)を優先的に使う(最新機能が使えることが多い)
・Copilot Chat(Web版)を活用する(Mac/Windows共通で使える)
・外部AIツール(ChatGPT、Perplexity等)との連携を活用
・大学のWindows PCやリモートデスクトップ環境を利用
機能差の具体的な内容は継続的に更新されるため、最新情報は公式のリリースノートで確認してください。
結論:Copilot個人契約の判断基準
最後に、アプリ内Copilotへの個人課金を検討すべきかどうかの判断基準をまとめます。
個人でアプリ内Copilotを使いたい場合、2025年12月時点では以下の選択肢があります:
- Copilot Pro(月額3,200円、日本価格):個人Microsoftアカウントに紐づく。Word、Excel、PowerPoint、Outlook等でアプリ内Copilotが使える。
- Copilot for Microsoft 365(月30ドル程度、年契約ベース):組織向け。学生が個人で契約するのは現実的ではない(管理者の購入が必要)。
Copilot Proの価格情報については、Microsoft公式ストアで確認できます。
Copilot Pro(個人契約)を検討すべき人
- 毎日WordやExcelで長文・大量データを扱う(卒論執筆、統計分析等)
- 外部AIとOfficeを切り替えるのが面倒で、シームレスな体験を重視
- Officeアプリ内でリアルタイムのAI支援を受けたい
- PowerPointで頻繁にプレゼン資料を作成する
- 就活でES・履歴書を大量作成する(Word活用)
- Windows PCを使用している(Mac版は機能制限の可能性あり)
上記のうち3つ以上に該当する場合は、Copilot Pro個人契約を検討する価値があります。ただし、月額3,200円で年間約38,000円の出費となるため、学生にとって決して安くありません。
一方、以下に該当する場合は、無料の代替手段で十分です:
- Officeの使用頻度は週に数回程度
- 外部AI(ChatGPT、Perplexity等)の使い方に慣れている
- Copilot Chat(Web版)、Microsoft Designer等の無料ツールで満足できる
- 大学のライセンスで基本的なOffice機能は使える
多くの学生にとって、「大学提供のMicrosoft 365(A1/A3)+ Copilot Chat(Web版)+ 外部AI併用」が最もコスパの良い選択肢です。
⚠️ 課金前に必ず確認すること
Copilot Proに個人課金する前に、以下を必ず確認してください:
・大学のライセンスでCopilot Chat(Web版)が本当に使えないか?(情報システム部署に直接確認)
・無料の代替手段(Copilot Chat + 外部AI + Office連携、Microsoft無料AIツール)を十分に試したか?
・月額3,200円(年間約38,000円)の価値が本当にあるか?
・Mac版Officeの場合、機能制限があることを理解しているか?(Web版やWindows環境も検討)
・卒業後もCopilotが必要か?(学生の間だけなら代替手段の方がコスパ良い)
・Copilot Proは個人Microsoftアカウントに紐づくため、大学アカウントとは別であることを理解しているか?
衝動的に課金せず、1〜2週間は無料ツールを使い込んでから判断することをおすすめします。
まとめ:大学のMicrosoft 365を賢く活用しよう
この記事では、大学提供のMicrosoft 365におけるCopilot利用可否と、無料でのAI活用術について解説しました(2025年12月時点):
- Microsoft 365 A1/A3/A5の違い:日本国内でもA1(基本プラン)またはA3(セキュリティ強化)が学生向けに配布されるケースが多いが、実際のライセンス割当は大学ごとに異なる。これらのライセンスではWord/Excel等のアプリ内Copilotは原則として含まれないが、Web版のCopilot Chat(チャット型AI)は教育機関向けに無償提供されているケースが増えている(2025年以降)
自分の大学のライセンスは、Office.comのサブスクリプションページや大学の情報システム部署で確認できます。
- アプリ内CopilotとCopilot Chatの違い:アプリ内Copilot(Word/Excel等で直接使えるAI)は有料だが、Copilot Chat(Web版チャットAI)は教育機関向けに無償提供されつつある。大学アカウントでログインすることで、データが学習に使われない「商用データ保護」が適用される
この2つの違いを理解することが、大学でのCopilot活用の鍵です。
- 個人契約の選択肢:個人でアプリ内Copilotを使いたい場合は、Copilot Pro(月額3,200円、日本価格)が現実的な選択肢。組織向けのCopilot for Microsoft 365(月30ドル程度、年契約ベース)は学生が個人で契約するのは非現実的
ただし、年間約38,000円の出費となるため、まずは無料ツールを十分に試すことをおすすめします。
- 無料で使えるMicrosoft AI機能:Copilot Chat(Web版、教育機関向けに無償提供拡大中)、Microsoft Designer(画像生成)、Forms AI機能、PowerPoint Designerアイデアなど、アプリ内Copilot契約なしでも利用可能なAIツールが多数存在
これらは大学提供のMicrosoft 365アカウントで無料利用できます。
- 外部AIとOfficeの連携術:ChatGPT、Perplexity等の外部AIでデータ分析方針やスライド構成案を作成し、Officeにコピー&ペーストする方法で、アプリ内Copilotと同等の効果が得られる
「外部AIで下ごしらえ → Officeで仕上げ」という分業スタイルが、課金不要でOfficeをAI活用する最強戦略です。
- Office for Macの対応状況:2025年時点でアプリ内Copilotのコア機能はWeb・Windows・Macのいずれでも提供が進んでいるが、新機能はWindows先行で実装される傾向がある。Macユーザーは、Web版Office(Office Online)やCopilot Chat(Web版)の利用を優先的に検討すべき
最新の対応状況は、Copilotのリリースノートで確認してください。
結論として、大学提供のMicrosoft 365 + Copilot Chat(Web版)+ 外部AI併用が、多くの学生にとって最もコスパの良い選択肢です。個人課金(Copilot Pro、月額3,200円)を検討する前に、まずは無料ツールを1〜2週間しっかり使い込んでみてください。
どうしてもOfficeアプリ内でシームレスなAI支援が必要な場合は、卒論執筆期間や就活シーズンなど「必要な数ヶ月だけ契約」という選択肢も検討しましょう。年間の出費を浮かせて、その分を参考書やノートPC周辺機器の購入に回す方が、長期的には有益かもしれません。
賢くOfficeとAIを使い分けて、効率的な学生生活を実現しましょう!






