MacとWindowsどっち?大学生のPC選び|後悔しない選び方とParallels解説

  • 公開日:2025/12/4
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MacとWindowsどっち?大学生のPC選び|後悔しない選び方とParallels解説

「iPhoneを使っているし、スタバで開くならMacBookがカッコいい!」

その気持ち、痛いほどわかります。MacBook Airの洗練されたデザインや、iPhoneとの連携機能(AirDropなど)は確かに魅力的です。

しかし、先輩たちの中には「Macにして後悔した……」と嘆く人が毎年必ず現れます。特に、大学指定のソフトが動かなかったり、レポート提出直前にレイアウトが崩れて冷や汗をかいたりするトラブルは定番です。

この記事では、「MacかWindowsか」で迷う新入生に向けて、失敗しない選び方を詳しく解説します。理系の専門ソフト(CADや実験データ解析)、就活のWebテスト対応、Officeの互換性問題など、入学後に直面する現実的なシーンを中心に紹介します。

Macを選びたい人には「後悔しないための切り札(Parallels Desktopなど)」も紹介しますので、最後まで読んで自分に合う一台を見極めてください。

注:PC選びの正解は、学部や使用目的によって異なります。この記事では複数の観点から解説しますが、最終的には自分の学ぶ分野に合った選択をすることが重要です。

⚠️ 購入前の重要な確認事項

大学によっては学部ごとに「Windows必須」「Mac推奨」など、PC要件が明記されている場合があります。合格後に配られる「入学のしおり」や大学生協の案内、または大学公式サイトの「BYOD(Bring Your Own Device)」「情報システム」ページを必ず確認してから購入してください。特に理系学部では、専門ソフトの都合でWindowsが指定されることが多いです。


大学生はMacとWindowsどっちがいい?結論の全体像

まずは結論から。文系・理系といった学部や、大学の環境によって「正解」は異なります。

文系・情報系・理系で変わる「おすすめOS」

文系(経済・法・文・教育など)

推奨:どちらでもOK(ただしWindowsが無難)

レポート作成やWeb閲覧がメインなら、MacBook Airでも十分対応可能です。ただし、ゼミでWindows専用の統計ソフトなどを使う可能性がある場合は注意が必要です。

理系(工学・建築・機械など)

推奨:Windows推奨(Macは要注意)

実験装置のドライバや、設計に使う3D CADソフトが「Windows専用」であるケースが多いため、「Mac 理系 やめとけ」という検索キーワードが頻出します。

情報系・デザイン系

推奨:Macが有利な場合も

Web開発やiOSアプリ開発(Swift)、デザイン(Adobe製品)ではMacが標準的に使われることが多いです。ただし、大学の指定環境を必ず確認してください。

キャンパスPCと自分のPCの役割の違い

大学にはPCルーム(計算機室)がありますが、自分のノートPC(BYOD:Bring Your Own Device)は「自宅での課題」や「教室での持ち込み授業」で必須です。

「困ったら大学のPCを使えばいい」と考える人もいますが、夜間や休日は使えないことも多く、自分のPCで完結できる環境を作っておくことが、ストレスのない大学生活への第一歩です。


「Macにして後悔した」大学生の3大パターン

なんとなく見た目でMacを選んでしまい、入学後に冷や汗をかく典型的なパターンを3つ紹介します。

①理系・CAD・実験ソフトがWindows前提で詰むパターン

「Mac CAD 使えない」という噂は、半分本当で半分誤解です。

✅ Macで使えるCAD

AutoCAD、Fusion 360、VectorworksなどはMac版があり、Appleシリコン(M1/M2/M3/M4チップ)でも動作します(2025年12月時点)。

❌ Macで使えない(厳しい)CAD

機械設計でシェアの高いSolidWorksや、建築BIMのRevitCATIAなどは2025年12月時点でMac版が存在しません。

これらを使う学部(機械工学、電気電子、建築学科など)に入った場合、Macではソフトが起動すらしないため、「Windows機を買い直す」か「仮想環境で無理やり動かす」ことになり、大きな後悔に繋がります。

②就活のWebテスト・SPIがMac非対応で焦るパターン

就職活動の際、自宅で受検するWebテスト(SPI、玉手箱など)については、近年はSPI3や玉手箱など主要なテストでmacOS+対応ブラウザ(Chrome/Safari等)を動作環境に含めるケースが増えています。たとえばSPI3テストセンター公式FAQでは、macOS 10.13以降が対応環境として明記されています(2025年12月確認)。

ただし、検査方式や企業によっては「Windowsのみ動作保証」「macOSは推奨環境外」とされる場合もあるため、受検案内に記載の動作環境は毎回必ず確認してください。「Macでテストを受けようとしたら画面が動かない」「文字化けして問題が読めない」といったトラブルが起きると、人生を左右するタイミングでパニックになります。

③レポート提出でOffice互換性(文字化け・レイアウト崩れ)に苦しむパターン

Mac版のMicrosoft Office(Word、Excel、PowerPoint)は存在し、機能も向上しています。多くのケースでは問題なく利用できますが、フォントや一部の高度な機能(VBA・Accessなど)では依然として差が残っています。

Office互換性で起きる主な問題

  • フォントの違い:Windows標準の「MS明朝/ゴシック」がMacにはないため、Macで作成したファイルをWindowsの教授が開くと、レイアウトが崩れたり文字化けしたりすることがあります。重要な提出物は「游明朝」「游ゴシック」など両OS共通のフォントを使うか、PDFで提出すると回避できます。
  • 機能制限:Excelのマクロ(VBA)や、PowerPointの一部アニメーション機能などは、Mac版では動作しないか、挙動が異なる場合があります。
  • Access:理系や情報系で使うデータベースソフト「Access」は、依然としてWindows専用ソフトなので、授業で必須ならWindows環境が必要です。

それでもMacを選びたい人のための解決策

「デメリットは分かったけど、やっぱりMacBookが欲しい!」

そんな人のために、MacでWindowsの環境を利用する「解決策」を紹介します。

Parallels DesktopでWindowsを動かす方法

「Parallels 大学生」と検索する人が多いのがこのツールです。Parallels Desktop for Macは、Macを再起動することなく、macOS上でWindowsをアプリのように動かせる仮想化ソフトです(2025年12月時点で提供継続中)。

💡 Parallelsは「二重生活できる家」

Parallelsを使うことは、一つの家の中に日本の部屋と西洋の部屋を同時に持つようなものです。玄関(Mac)から入って、廊下を歩くだけで和室(macOS)から洋室(Windows)に瞬時に移動できます。引っ越し(再起動)する必要がなく、両方の部屋の道具(ソフト)を自由に使えます。

✅ Parallelsのメリット

  • MacとWindowsを行き来でき、コピペやファイル移動がシームレス
  • M1/M2/M3/M4チップなどのAppleシリコン搭載Macでも、Windows 11(Arm版)を公式に動作可能(Microsoft認定ソリューション)
  • OfficeのWindows版をMac上で動かせるため、互換性問題(レイアウト崩れなど)を回避できる

❌ Parallelsのデメリット・追加コスト

  • Parallels Desktop自体の購入費用が必要です。学生・教職員向けにはアカデミック割引(最大50%OFF)があり、Standard Editionは年額5,750円(通常11,500円)、Pro Editionは年額6,450円(通常12,900円)で利用できます(2025年12月時点)。
  • Windows OSのライセンス購入費用も別途必要
  • メモリを多く消費するため、Mac本体のメモリは16GB以上が推奨

⚠️ Parallels上での動作制約

Parallelsを使っても、すべてのWindowsソフトがArm版Windows上で完全互換というわけではありません。x86エミュレーションの制約により、一部の専門ソフト(SolidWorksの全機能、最新の3D CAD、高負荷ゲーム、IoTデバイス専用ドライバなど)は動作しない、または性能が出ない場合があります。購入前に、自分が使うソフトの動作確認情報を必ず調べてください。

Boot CampやクラウドPC・大学PC併用といった現実的な折衷案

その他の解決策と注意点

  • Boot Camp(ブートキャンプ):かつてはMacにWindowsを直接インストールできましたが、現在の主流であるAppleシリコン(M1/M2/M3/M4)搭載MacではBoot Campは使用できません。理由は、Boot CampがIntel CPUとx86アーキテクチャに依存しているためです。2020年以降に発売されたMac(Appleシリコン搭載Mac)では使用不可となります。中古のIntel製Macなら可能ですが、これから買う新品では使えない点に注意してください。
  • 大学PCの併用:Windows必須の授業だけ大学のPCルームで行い、それ以外はMacで済ませる方法です。ただし、課題提出前夜に自宅で作業できないリスクがあります。

どんな人ならMacを選んでも「後悔しにくい」のか条件

以下の条件に当てはまるなら、Macを選んでも後悔する可能性は低いです。

Macが向いている人の条件

  • iPhone/iPadとの連携(AirDropでの資料共有など)を重視したい
  • 学部の推奨PC要件に「Mac可」と明記されている
  • もしもの時は「Parallels Desktop」を導入する予算とやる気がある
  • 動画編集やデザインなど、Macが得意なクリエイティブ作業をしたい

最初からWindowsを選んだ方がいい人の条件

逆に、以下のような人は無理せずWindowsを選ぶのが「正解」です。

理系・工学・建築・プログラミング系の学生

特に機械工学、電気電子、建築学科などは、Windowsでしか動かない専門ソフト(SolidWorks、Revit等)を使う可能性が非常に高いです。これらの学科でMacを選ぶと、実習のたびに苦労することになります。

Office互換性・就活にシビアな人

「レイアウト崩れで教授に怒られたくない」「就活のWebテストでトラブルを起こしたくない」というリスク回避を優先するなら、Windowsが圧倒的に無難です。社会に出た後も、日本の企業の多くはWindowsを使用しています。

コスパ重視で、とにかくトラブルを減らしたい人

MacBookは高価です(後述の価格を参照)。一方、Windowsなら、同等クラスのCPUを搭載したモデルを10万円前後から見つけられることも多く、セール品や型落ちモデルまで含めると、同等性能クラスでも10万円を切る製品が見つかる場合があります。また、周りの友人の多くがWindowsを使っている場合、トラブル時に相談しやすいというメリットもあります。


おすすめモデルとサービス

MacBook Air M2 / M3 / M4(学割)を検討する人向けのポイント

大学生協やAppleの学生・教職員向けストアを利用すると、割引価格で購入できます。

MacBook Air M2 / M3 モデル

メモリ:8GB構成もありますが、ParallelsでWindowsを動かす可能性や4年間の使用を考えると16GBへのアップグレードを強く推奨します。

ストレージ:256GBでも足りますが、iPhoneのバックアップや動画を保存するなら512GBあると安心です。

MacBook Air M4 モデル(2025年3月12日発売)

価格:13インチモデルは公式定価164,800円(税込)、学生・教職員向けストアでの学割適用時149,800円(税込)です(2025年12月時点)。時期によってセール価格で値下げされることもあります。

メモリ:M4モデルは標準で16GB搭載のため、メモリ面では条件クリアと考えてよいです。Parallelsの利用を想定している人には最適です。

ストレージ:256GBから選択可能。用途に応じて512GBへのアップグレードも検討してください。

大学生に向いたWindowsノートPCの選び方

「持ち運びやすさ(1kg前後)」と「バッテリー持ち」を重視しましょう。

Surface Laptop / Surface Pro(Microsoft)

大学生に圧倒的人気。デザインが良く、Officeとの相性も純正なので完璧です。タッチパネルとペン入力にも対応しています。

Let’s note(Panasonic)

頑丈で軽量、バッテリーも長持ち。生協で推奨されることも多い「ザ・大学生PC」です。

LIFEBOOK UHシリーズ(富士通)

世界最軽量クラスで持ち運びが非常に楽です。長時間の通学でも負担になりません。

MacでWindowsを使うならParallels Desktopという選択肢

Macを選んだ後に「やっぱりWindowsが必要だった…」となった場合の命綱です。

Parallels Desktop 活用のポイント

  • アカデミック版:学生・教職員であれば通常版より安く(最大50%OFF)購入できます(Standard 5,750円/年、Pro 6,450円/年、2025年12月時点)。
  • 注意点:Parallels上では動かない特殊なWindowsソフト(最新の3D CAD全機能、高負荷ゲーム、IoT専用ドライバなど)もあるため、万能ではないことを理解しておきましょう。購入前にParallels Desktop公式の「アプリケーション互換性チェック」で確認することをお勧めします。

Office 365 Educationの確認ポイント

日本国内でもOffice 365 Education(Microsoft 365 Education)を提供する大学が増えており、全国約780校のうち約72%が導入しています(2024年時点)。在学中はWord、Excel、PowerPointなどを無料で自分のPCにインストールできるケースも珍しくありません。

⚠️ 購入前に必ず確認

ただし、提供の有無は大学ごとに異なるため、自分でOffice付きPCを買う前に、自分の大学の情報センターや生協、または大学公式サイトの「情報システム」「BYOD」ページで必ず確認してください。2〜3万円の節約になります。


よくある質問(Q&A)

Q1. MacでWordやExcelは使えますか?

A. 使えます。Mac版のMicrosoft Officeをインストールすれば利用可能です。ただし、Windows版と画面の見た目が少し違ったり、マクロ(VBA)や高度な機能に一部制限があったりします。大学のレポート程度なら問題ないことが多いですが、完全な互換性ではない点に注意してください。フォント指定がないと自動代替されるため、Windowsユーザーが開いたときにレイアウト変更が起きる場合があります。重要な提出物は「游明朝」「游ゴシック」など両OS共通のフォントを使うか、PDFで提出すると回避できます。

Q2. 自分の大学がMacを推奨しているかわかりません。

A. 合格後に配られる「入学のしおり」や大学生協の案内、または大学の公式サイトで「BYOD(PC必携)」「情報システム」「情報センター」に関するページを確認してください。学部(特に理系)によっては「Windows必須」と明記されている場合があります。

Q3. MacでもWindowsのゲームはできますか?

A. 厳しいです。多くのPCゲームはWindows専用です。Parallelsを使えば一部の軽いゲームは動くこともありますが、最新の高負荷ゲーム(DirectX 12対応など)は動作しない/不安定な場合が多く、快適なプレイは期待できません。ゲームもしたいならWindowsのゲーミングPCを検討しましょう。


まとめ:あなたに合ったPCを選ぶためのチェックリスト

最後に、あなたがMacとWindowsのどちらを選ぶべきか、一目でわかるチェックリストで確認しましょう。

どっちを選ぶべき?判断チェックリスト

MacBookが向いている人

  • 学部がMacを推奨、またはOS不問としている(文系・芸術系など)
  • iPhone/iPadユーザーで、AirDropなどの連携機能を活用したい
  • 予算に余裕があり、もしもの時はParallels(有料・学割版で年額5,750円~)を導入できる
  • どうしてもMacのデザインが好きで、モチベーションを上げたい

Windowsが向いている人

  • 理系(工学・建築・機械)で、CAD(SolidWorks、Revit等)や専用解析ソフトを使う可能性がある
  • PC操作に自信がなく、多数派の環境で安心したい
  • コスパ重視で、Officeソフトのトラブルを絶対に避けたい
  • 就活のWebテストやPCゲームもこれ1台で済ませたい

今やるべき3つの行動

ステップ1: 学部の推奨環境を確認する
大学のHP(「BYOD」「情報システム」ページ)や生協の案内を見て、「Windows指定」がないか確認する
ステップ2: Officeの提供状況を確認する
大学がOffice 365 Educationを無料配布しているか確認し、無駄なソフト購入を避ける
ステップ3: 実機を触りに行く
家電量販店でMacとWindows(Surfaceなど)を持ち比べてみる

大学生活の4年間を共にするパートナーです。「なんとなく」で選ばず、自分の学ぶ分野に合った最適な一台を選んでくださいね。

この記事があなたのPC選びの参考になれば幸いです。充実した大学生活をお過ごしください!

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